全裸で生活する男性は街の人気者 「どんな体も美しい」とアピール
裸でハイキングに行ったりテニスをする様子を、SNSでシェアしている。
忙しい朝、毎日のように服を選び、帰宅後は眠い目を擦りながらそれを洗濯する…という生活に嫌気がさしたことはないだろうか。爽やかな日差しの下で、何も纏わない状態で眠ってみたい…と考える人もいるだろう。
イギリスに、服を着ないで生活する「ヌーディスト」を名乗り、芝刈りやサイクリングを裸で行う男性がいる。ボディポジティブを推進する彼の日常や街の人の反応を、『The Sun』や『Mirrror』などの複数の海外メディアが報じた。
■裸で日常生活を送るヌーディスト
イギリス・マンチェスターに住むスチュアート・ギルモアさん(43)は、自他ともに認める「ヌーディスト」だ。ヌーディストとは、衣服からの解放や自然と一体になって過ごすことを目的とし、服を着ないで日常生活を送る人のことを指す。
日本ではあまり耳なじみのない言葉だが、欧米ではヌーディストが全裸で過ごすためのビーチやキャンプ場なども存在するほど、認識が浸透している。自然との関わりを強調して「ナチュラリスト」と呼ばれることもあり、性的感情を持たないことから、いわゆる「露出行為」とは区別される。
■幼少期から裸が大好き
スチュアートさんは小さい頃から裸で過ごし、日光の暖かさや風を感じることが好きだった。大人になってからも、室内はもちろん、芝刈りのために庭へ出る時も裸で過ごしているスチュアートさんを見て、妻のカレンさんが「夫はなぜいつも裸なのか」とネットで検索した。
これがきっかけで、「ヌーディスト」という言葉に出会い、以降は仕事やスーパーに行く時以外は裸で過ごしているという。
■パブに行く時も裸
地元のなじみのパブは、スチュアートさんが裸でお酒を飲みに来ることを歓迎している。その他のパブに行くときは、事前に電話をして許可を得ているそうだ。
念のため、車には短パンとTシャツを積んでおり、ヌーディストを知らない人に対してはまず服を着た状態で、名刺を渡して説明する。理解を得られなかったり、子供がいる場合は服を着てお酒を飲むという。
「私は誰かを怒らせたいわけではないし、誰もがそれに同意するわけではありません」と話すスチュアートさんだが、街の人からは大人気。裸でサイクリングをしていると、写真を求められたり、「素晴らしい」と声がかかったりするほどだ。
■自分の体に自信を持てるように
裸で過ごす利点について、スチュアートさんは「服を買わなくていいし洗濯の量も減ったので、生活費の節約になった」と話している。
また、服を着るときにいつも感じていた「この服は変じゃないかな?」「少しきついかもしれない」といった悩みがなくなり、自分の体に自信を持てるようになったという。
裸で出歩くことで、いつもは話さないような人とも話すきっかけになり、ポジティブな気持ちで生活することができるそうだ。
「裸でいることが、体のサイズやカラーは人それぞれ違って当然だ、ということを教えてくれます。どんな体も美しいのです」と語るスチュアートさん。服を着ないで過ごす人がもっと増え、体に対するポジティブな考えが広まることを願っているという。
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(文/Sirabee 編集部・広江おと)