ジェットコースターにはねられ女性が重体 直前の乗車で落とした携帯電話を拾おうと…
「携帯電話、バッグやポケットの中身はロッカーへ」などと指示されたら、必ず守るべきだ。
日本ではほとんどお目にかかれないが、海外では大きなイベント、フェスティバルというと、屋台のほかに臨時の遊園地が設営されることが多い。小型ながら本格的な乗り物も多く、どこでも大にぎわいだ。
しかしオーストラリアで、その移動式遊園地で予期せぬ事故が起きてしまった。『7News.au』『Yahoo! News/Au』などが報じている。
■ジェットコースターにはねられる
オーストラリアのメルボルンでは毎年この時期、子供たちの春休みに合わせて「メルボルン・ロイヤル・ショー」という大規模なイベントが開催される。
9月25日、シャイラ・ロッデンさん(26)もそこに遊びにきた1人だったが、ジェットコースターにはねられ重傷を負い、病院に救急搬送され治療を受けるも意識不明の重体だ。
■落とした携帯電話を取り戻そうと…
シャイラさんは事故にあう直前に、自身がジェットコースターに乗っていた。マシンの激しい動きで携帯電話を落としてしまい、それを取り戻そうと自らの意思で立ち入り禁止とされる危険なゾーンに入ったという。
目撃者の話によれば、ジェットコースターに衝突されたシャイラさんの体は、少しレール上を引きずられた後、ある時点で強く飛ばされ、9メートルほど先の地面に強く叩きつけられていた。
■ほぼ全身を骨折
翌日、メディアの取材に応じた父親のアラン・ロッデンさんは「娘は危機的な状況にある。脳に損傷を受けたほか、骨盤、腕、脚、背中、首など、折れていない部分はほとんどない」「医師も、これほどひどい例は見たことがないと言っている」などと語った。
イベント主催者とジェットコースターのオペレーターに過失があったとして、弁護士を雇い裁判の準備に入っているという。
■すでに運行を再開
一方、メルボルン・ロイヤル・ショーでは、問題のジェットコースターの利用が再び可能になっている。事故原因の調査を終えたところで、主催者は乗り物の安全性についての調査を実施。当局の職員がそれを確認し、ビクトリア州より運行の再開が許可されたことを発表している。
乗る側は「携帯電話、バッグやポケットの中身はロッカーへ」などと指示されたら、必ず守るべきだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)