生まれつき子宮のない女性と代理母を申し出た女性 出産後は家族ぐるみの付き合い
珍しい体質の女性に訪れた最高の幸せ。奇跡の話題が注目を集めている。
人生にはさまざまな出会いがある。価値観が変わるほど素晴らしいものもあれば、またその逆も。そして何が人と人を引き合わせるかも予想できない。Facebookがもたらしたある奇跡の出会いを、イギリスの『The Sun』や『Mirror』が紹介している。
■女性の4500人に1人が…
イギリス・ウェールズに住むローラ・サーティスさん(29)は16歳のとき、子宮を持たずに生まれてくるロキタンスキー症候群(Mayer-Rokitansky-Küster-Hauser症候群)であることが判明した。
これは先天的に子宮と腟の一部、もしくは全部が欠損しているもので、女性の4,500人に1人の割合で発見されている。
それ以降、結婚して子供を持つことをあきらめていたローラさんだが、2016年7月にルイス・バッターハムさんという2歳年上の男性に出会い、恋に落ちた。
■「彼の子供を産みたい」
順調に交際を重ねていったふたりは、2018年12月に婚約。ローラさんは「彼と一緒に子供を育てたい」と強く願うようになった。
そこでローラさんは2020年11月、ルイスさんの許可を得てFacebookに「私は生まれながらにして子宮がなく、子供を授かることができません」「私たちのため、最高のギフトを贈って下さる女性を探しています」と書き込んだ。
■多くの女性から反響
多くの反響があったなか、近くに住む女性から「ぜひとも代理母になりたい」という返信が飛び込んだ。クロエ・トーマスさん(31)という2児の母親で、カフェで会ってみたところ、3人はすぐに意気投合した。
代理母出産についても話はスムーズに進み、2021年9月には体外受精を経てクロエさんの子宮への受精卵の着床も成功。めでたく妊娠が判明した。
■難産を乗り越え女児が誕生
翌年5月14日の早朝、クロエさんに陣痛が起こり、一同は病院へと向かった。胎児と母体の心拍数が上昇し、大量出血が始まったことから緊急帝王切開が行われ、ついに3,742グラムの女の子が誕生。ウレンちゃんと名付けられた。
ローラさんは「クロエさんに出会うまでは、友人の子供を見るのもつらかった。彼女のおかげで私たちの人生はガラリと変わりました」と明かしている。
また「彼女は大切な家族です」と話すとおり、ローラさんとクロエさんは日々連絡を取り合い、毎週家族で集まるのが恒例になっているという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)