『ちむどんどん』最終回目前 「比嘉4兄妹」のテレビでは流れない”秘話”
『ちむどんどん』がいよいよフィナーレを迎える。比嘉兄妹には知られざる一面があって…。
30日、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』が最終回を迎える。ヒロイン・比嘉暢子を筆頭とした「比嘉兄妹」の人間模様に注目が集まっている。
Sirabee編集部では、「比嘉4兄妹」にまつわるエピソードを多数紹介してきた。最終回を前に「秘話」を振り返る──。
■竜星涼の高いコミュ力
『ちむどんどん』は、沖縄県の北部・やんばる地方の村に生まれたヒロインが高校卒業後、東京に上京して沖縄料理に夢をかけて修行する物語。比嘉家の長男・賢秀は怪しい投資話に騙されてお金を失うなど、作中きってのトラブルメーカー。
「クズ兄貴」を演じる竜星涼は現場のムードメーカーだ。あるテレビ局関係者は、普段の竜星についてこう語る。
「撮影現場では沖縄弁で冗談を言ったり、自分から他の出演者に積極的に話しかけて盛り上げているそうです。ややお調子者なところはドラマと同じですが、同じ事務所の先輩で2013年のドラマ『女信長』(フジテレビ系)で共演した天海祐希さんのことをひたむきに尊敬していますよ」(テレビ局関係者)。
18年の天海主演の舞台『修羅天魔~髑髏城の七人Season極』で2人は再び共演。打ち上げの席では、こんなことも…。「午後11時近くに終わり、天海さんは帰ろうとしたそうです。しかし、竜星さんはもっと天海さんと飲みたかったのか、『帰っちゃだめですよ~。次、行きましょう!』と引き止めたといいます。天海さんも後輩に誘われてうれしかったのか、ほかの若手の出演者と一緒にそのまま深夜まで飲んだそうです。あの天海さんの懐に入れるのは竜星さんくらいだと思いますよ(笑)」(前出・テレビ局関係者)。”ニーニー”のコミュ力恐るべし…。
■川口春奈は役柄と重なる?
比嘉家の長女・良子はそんな兄とは対照的に生真面目でしっかりした性格。”ネーネー”を演じる川口春奈は、撮影現場ではこんなところでも評価されている。
ある制作会社関係者が語る。「ドラマや映画の現場での差し入れが好評です。出演者やスタッフの年齢層に合わせて的確なものを持ってきてくれるんです。若手のキャストが多い現場では焼肉弁当やカツサンドなど肉系、女性が多いとバナナオムレットや彩り豊かなフルーツポンチなど甘い物、年配の人が多いところでは和菓子…といった具合ですね。プライベートで自分が懇意にしているお店に行く時も、手土産を持参するそうです。ドラマの現場での差し入れは他のタレントもやっていますが、プライベートでも手土産を持参するのはなかなかできることではありませんよ」(制作会社関係者)。
■実生活でも「妹」の上白石萌歌
末っ子で幼いころから歌をこよなく愛するひたむきな歌子役を演じるのは、上白石萌歌。私生活でも同じく女優として活躍する上白石萌音を姉に持つ。
前出の制作会社関係者は、「姉妹仲」についてこう語る。「2人暮らしなので、ドラマの現場でおいしいお菓子をもらったら家に持ち買って一緒に食べるそうです。お互いに出演したドラマや映画はチェックし合って、作品の感想や気になった箇所も指摘しているといいます。今回、萌歌さんが朝ドラに出演するとあって、21年の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で一足先に現場を経験したお姉さんからアドバイスをもらったようです」(前出・制作会社関係者)。
ある時は友達、またある時は良きライバルとしてお互いに成長し合える関係なのだろう。
■黒島結菜の高校時代
ヒロインの暢子役を演じるのは黒島結菜。沖縄県出身の彼女は、地元の高校に通いながら芸能活動をしていた。
芸能界入り後も沖縄のケーキ店「Jimmy’s 糸満店」でアルバイトをしていたという。当時、同店で店長をしていた玉木直美さんは黒島の仕事ぶりを絶賛する。
「高校2年生から3年生の途中まで働いていました。アルバイトを始めたのも親に負担をかけたくなかったからだそうです。自分のことは自分でするという意識を持っていて、しっかりしていました。仕事はレジや接客が中心でしたが、すごく覚えが早かった印象です」(玉木さん)。
芸能活動、アルバイトと多忙だったが、勉強も手を抜くことはなかった。黒島と同じ高校に通っていた友人女性が語る。「勉強熱心で成績もよかったです。勉強だけでなく、運動もできました。小学校の頃に駅伝をやっていたので持久走やマラソンが得意でしたが、球技経験もあり、スポーツは全般的に得意でしたよ」(友人女性)。
勉強もスポーツも万能、それでいてテレビに出ているとなれば、異性も放っておかなかったようで…。「すごくモテてましたね。結菜が誕生日の日に学校に行くと、男の子たちがお菓子を持ってきてプレゼントされていましたから(笑)」(前出・友人女性)。
役柄とそっくりな人もいれば、対照的な人もいる比嘉兄妹。明日の最終回では、それぞれどんな未来が待っているのだろうか──。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)