スーパーで買い物かごの盗難が急増 有料レジ袋を買わない客が…
相次ぐレジ袋の有料化や使用禁止によって、買い物カゴを持ち去る迷惑客が増加中?
アメリカ・ニュージャージー州では、3ヶ月前からプラスチックおよび紙製の使い捨てレジ袋の使用を禁止している。そのため各地のスーパーマーケットから大量の買い物かごが姿を消していると、『NJ.com』『CBS News』などの海外メディアが報じた。
■買い物かごを持ったまま…
多くのスーパーで、同時多発的に発生した買い物かごの消失。それに気づいた店員は、マイバッグを持参しない買い物客が原因だと主張している。
そうした買い物客たちは、店で33セント(約50円)で購入できる再利用可能なバッグにお金を支払わず、品物を買い物かごに詰めたまま店の外に出ているのだという。
■補填すると盗まれる
ある店の従業員は「顧客は買い物かごを持ち出したまま、店に戻って来ません」「店からプラスチック製のバスケットがすべてなくなりました」と嘆く。
またモンマス郡の食料品店は、新たに買い物かごを購入しない理由について「店が新しい買い物かごを手に入れたら、一部の客は再びそれを盗んでいくでしょう」と説明している。
■ルールを無視し続ける客
ニュージャージ州では、使い捨てのレジ袋を禁止する法案が2020年に可決され、それらの準備期間として今までに18ヶ月の猶予が与えられていた。
長い期間があったにも関わらず、マイバッグの準備ができなかった一部の客は、買い物かごを盗むことによってルールを無視し続けている。一部では、買い物かごの設置を取りやめる店舗も出てきているという。
■増加する盗難
かごの盗難は店の経営も圧迫しており、最近のインフレによって通常8ドル(約1150円)の買い物かごの値段は、さらに値上がりする可能性が高いという。
オレゴン州レドモンドで使い捨てレジ袋が禁止された際にも、街からプラスチック製の買い物かごが姿を消した。コネチカット、ワイオミング、シアトルの食料品店でも、同様の盗難が報告されているという。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)