兄の見送りに出た2歳児が幼稚園バスにひかれ死亡 母親の手を振りほどき路上へ…
世界的に見ても、子供が犠牲になるスクールバス関連の事故は多発している。
最近、幼稚園や保育園の送迎バスが原因となって、幼い子供が命を落とす事件・事故が多発している。何度も悲劇が繰り返されながら、それでもゼロにならないのが現状だ。
このたびはブラジルで、2歳児が幼稚園バスにひかれてしまったという。イギリスの『Mirror』や『The Sun』が報じている。
■路上へ飛び出す
悲劇は13日、ブラジルの中部に位置するゴイアス州・ノヴァ・クリシャスの住宅街で起こった。ニコラス・ゴメス・デ・オリヴェイラくん(2)はその日の朝、兄(5)が幼稚園へ行くのを見送るため、母親と手をつなぎ歩道を歩いていた。
しかし、幼稚園の送迎バスが停留所に到着する寸前、ニコラスくんはなぜか母親の手を振りほどき、路上へ飛び出してしまったという。
■家族の目の前でバスの下敷きに
運転手は慌ててブレーキをかけたものの間に合わず、ニコラスくんは母親や兄の目の前でバスにひかれてしまった。そしてその日のうちに、病院で息を引き取っている。
警察によると、バスに乗っていた児童15人にケガなどはなく、運転手や当時の状況に関して詳しく調べたが、問題は見つからなかった。今なお調査は続けられているという。
■インドでも同様の事故
同日、同様の事故がインドのハイデラバードからも伝えられた。カジャル・クマリくん(13)ともう1名の生徒が、スクールバスがUターンをした際にひかれて死亡したのだ。
また先月にはアイルランドのロスコモンで、ブランドン・トーマス・バーンくんという1歳半の男児が死亡。自宅で眠っていたが目を覚ました後、両親が気づかないうちに外に飛び出していた。
両親が捜索を始めたちょうどその頃、農業を営んでいる隣人が、車で畑の中を運転している際に何かに乗り上げたことに気が付いた。車を降りてみると、ブランドンくんが車の下敷きになり、倒れていたという。
■幼い子供は一層の注意が必要
どのケースも一概に「運転手に100パーセントの非がある」とはいい難く、こうした不幸な事故は親の監督不行き届きや不注意により多発している。
大人たちは、幼い子供からとにかく目を離さないことが大切だ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)