言いなりの彼女に「お前の母親の裸の写真を送れ」 脅し続けた男に有罪判決下る
従順な女性をわいせつ画像で苦しめ、脅迫し、支配し続けた男に実刑判決が下った。
交際相手の恐ろしい人間性を知りながら、別れられない人がいる。そういう人は決まって「問題が起きるのがこわい」「この人には私が必要」と思い込んでしまうという。
シンガポールでこのたび、数年間にわたり女性を脅迫し続けた男の裁判が行われた。『AsiaOne』『Yahoo!』などが報じ、話題を呼んでいる。
■「お前の裸をネットにさらす」
シンガポールで2020年、当時25歳だった男が逮捕された。男は交際していた女性(当時23)に週に5回「裸の写真を送れ」と強要。女性が次第に拒否するようになり、トラブルに発展した。
「お前を殴るか、これまでのわいせつ写真をネットでさらすかだ。お前は自殺するだろうな」などと脅迫。昨年には「男の性的欲求を満たす方法を考えろ」と命じ、女性が困惑していると、今度は「SNSに写真を公開するぞ」とすごんだという。
■常に高圧的な態度
女性の体に飽きてきた男は、次第に女性の母親との性行為を妄想するようになった。その裸の写真を送るよう求められ、女性はお風呂から上がった母親の姿を不本意ながら盗撮。画像を男に送信していた。
さらに男は女性に対し、何らかの目的で「出会い系アプリで誰かに性行為をしようと持ちかけろ。その会話をスクリーンショットで送れ」と要求していたことも分かっている。
■SNSのプロフィールに驚きの写真
女性が断ると、男は「ではお前の母親の裸の写真をSNSのプロフィール画像に設定する」と脅し、ついに男は女性の裸の写真を見ず知らずの第三者に送信した。
その事実を知った女性は昨年3月14日、警察に被害を相談。しかし危険を察知した男は、携帯電話からすべての写真、動画、そして女性とのチャットの履歴を削除していた。
証拠を押さえられず捜査は難航したものの、ついに今月8日、男は強要罪、脅迫罪、公表罪ほかの容疑で裁判にかけられた。
■むち打ち刑の場合も
裁判のなかでブリオント・チン検事補は、「画像や動画は一度インターネット上に流出すると、第三者によって保存、拡散される危険がある。そうした行為は極めて罪深い」と述べ、男は18~21週間の投獄を命じられた。
シンガポールでは、わいせつな画像や動画を使い脅迫した場合には最大で懲役5年、また盗撮をあおった場合は最大2年の有罪判決が下される可能性がある。加えて、罰金やむち打ち刑の対象になる場合もあるという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)