「レンタルなんもしない人」は夢の職業? 海外掲示板で意見が真っ二つに
海外SNSで「レンタルなんもしない人」が話題沸騰。孤独な日本社会を「あまりに寂しすぎる」と嘆く声も…。
ツイッターで話題になったことがきっかけで書籍化され、テレビドラマにもなった「レンタルなんもしない人」こと森本祥司さん。彼の仕事が海外メディアで「夢の職業」として紹介された結果、SNSを中心に大きな議論を巻き起こしている。
■4年間「なんもしない」を続ける
「レンタルなんもしない人」の森本祥司さん(38)は、文字通り何もしないことを仕事にして、多くの話題を集めた人物だ。1件1万円の依頼料でクライアントに同行し、その場所にいる以外、基本的に何もしない。
森本さんのツイッターには現在25万のフォロワーがおり、過去4年間で4,000回以上の仕事をこなしている。その4分の1は、リピーターだという。
■「役に立つ」必要はない
森本さんは仕事の内容について、「シーソーで遊びたいと思っている人と公園に行ったり、見送りを望んでいる人に電車の窓越しに手を振ること」だと紹介した。
また「多くの人は、私が『何もしないこと』で(他の人の)役に立つので価値があると考えていますが、実際には何もしなくても問題ありません。人は特定の方法で役に立つ必要はないんです」と語っている。
■海外で広がる感心の声
こうした森本さんの仕事は、まるで夢のような職業として海外メディアに取り上げられた。それによって、海外のSNS上ではさまざまな感想が寄せられている。
「ただ存在することの本質的な価値について、興味深い見解が得られる」「何もしていないように見えるが、本当はクライアントに安心感を与えているのだろう」と、多くの人々がその仕事に関心を示していた。
■厳しい批判も
一方で「彼を悪く言うつもりはないが、これが夢の仕事とは思えない。旅立つ自分に別れを告げてくれる人がいないから、見知らぬ人にお金を払うなんて寂しすぎる」と、森本さんをレンタルする人たちへの否定的な意見も目立つ。
「他人の惨めさを現金化している」「孤独こそが日本の最大の社会問題の一つです」といった厳しい意見も見られ、大きな議論に発展しているようだ。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)