17歳少年が電車にひかれ頭部に重傷 原因は「インスタ動画をバズらせたい」
周囲の警告に聞く耳を持たなかった17歳の少年には、「自業自得」という声も。
「動画をきっかけに自分も有名になり、リッチになれたら…」という夢を抱く人は多いが、成功するのはほんの一握り。このたび10代の青年がバズり動画のために命の危険を冒し、重傷を負ったことを『Indiatimes』や『Mirror』が報じている。
■「動画がバズれば…」
インド南部に位置するテランガーナ州で9日、ワランガル県出身のアクシェイ・ラジさんという17歳の学生が電車にひかれた。
アクシェイさんは、以前から「Instagramのリールに衝撃的な動画を載せよう」と考えていた。1本でも動画がバズれば、それが世界中に拡散されて有名になれる、そう目論んでいたという。
■背後から電車が猛スピードで…
そこでアクシェイさんは、同州ハナムコンダ県にあるカジペット鉄道の線路での撮影を試みた。猛スピードで後ろから進入してくる電車を背景に、線路脇を歩く姿を友人に撮影してもらったのだ。
だが彼は、あまりにも近くに寄りすぎた。電車はものすごい勢いでアクシェイさんを跳ね飛ばし、彼の体は空中を舞い、そして地面に叩きつけられてしまった。
■警告に聞く耳持たず
頭部から血を流し、倒れたまま動けないアクシェイさんに友人が駆け寄り、近くにいた鉄道警備員が救急車を要請。彼は大きな病院へと搬送された。命に別状はないものの脚も骨折しており、現在も入院し治療を受けている。
なお、現場で線路の補修作業にあたっていた職員が何度もアクシェイさんに警告していたが、彼は全く聞く耳を持たなかったこともわかり、鉄道警察が現在も事故の詳細を調査中だ。
■「政府は何らかの対策を」
近年、バズり動画を撮ろうと危険を冒し、命を落とす若者が後を絶たない。その一人が中国でインフルエンサーとして活動していたシャオ・キウメイさん(享年23)だ。
巨大なクレーンを操るオペレーターだった彼女は昨年7月、高所でダンスする様子を自撮りしていたが、突然バランスを崩した。携帯電話を握ったまま約50メートル下の地面に転落したのだ。
こうした悲惨な事故が急増していることに、どの国でも世間からは「あまりにも無謀」「バズるために命を失うなんて」と心配する声が。「政府による何らかの法規制が必要」という意見も多いようだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)