マスク社会で日焼け止めに”異変” 「リモートあるある」で変わった使う理由

コロナ禍で日焼け止めを使う目的は「紫外線から守る」だけではなくなっていて…。

2022/09/06 04:15

暑さで汗をぬぐう女性

コロナを機に生活におけるあらゆるものが一変した。その一つとして、外出する際にマスクを付けるのが当たり前になっている。

「マスク社会」になったことで、この時期当たり前に塗っていた日焼け止めに「異変」が起きていて…。


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■コロナ禍でも使う人が多数

コロナ以前の日焼け止め市場は、人々の意識の変化などもあって10年連続で拡大を続けていた。しかし、一部のメディアでは、2020年は外出を自粛するようになった影響で同年の日焼け止め関連商品の売り上げが落ち込んだと報じられている。

だからといって、日焼け止めを使わなくなったわけではない。ネット上では、「今日もしっかり日焼け止め塗らなきゃ…」「会社行くのもメガネ、マスクのすっぴんだけど日焼け止めはちゃんと塗ってる」「マスク生活になっても、基本的に日焼け止め塗ってるわ」など、サンケアをしている人の声が多数見受けられる。

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■「シミ対策で使う人が多い」

一時期に比べると外出したり、人と会う機会も増えたが、現在の日焼け止め事情はどうなっているのだろうか。化粧品はじめ、多くの日焼け止め商品を扱う資生堂に話を聞いた。

同社によると、サンケアニーズは変わってきているという。「コロナ禍の日常において、単に日焼けから肌を守るだけでなく、シミ対策のために日常的にサンケアを使用している方が多いです。毎日の使いやすさを求める傾向が高まっています」(資生堂 グローバル広報部)。

… シミ対策? たしかに日焼け止めを使う目的の一つかもしれないが、マスクでほとんど顔が隠れているのにそこまで念入りにするのだろうか。

まったく日焼け止めを使わない記者は内心そう思ってしまったのだが、そこには後述するような背景があったのだ。

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■ウェブ会議で経験する「あるある」

前出の資生堂 グローバル広報部は続ける。「昨今、テレワークや在宅時間の増加なども影響し、自分自身の肌を見る機会が増え、これまで以上に素肌やスキンケアに対する意識が大きく高まっています。これまでの『サンケアは紫外線から肌を守る』という概念から『サンケアしながら肌を美しくしたい』というニーズへ変化しています」。

資生堂

リモート会議等でウェブカメラに映った自分の顔を見て、ふと「あれ、なんかシミ増えたな…」と思った人もいるだろう。そうしたニーズの変化に対応し、資生堂は今年2月にUVカットやスキンケア効果、トーンアップ効果を持ち合わせた日焼け止めブランド「アネッサ」の新商品を発売している。

また、紫外線をカットしながら太陽の光を美容効果のある光に変換するという革新的技術を搭載した新商品「アネッサ デイセラム」も発売中だ。


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■2年間での変化は…

コロナ前に比べたら日焼け止めをあまり塗らなくなった人もいるかもしれない。ただ、ウェブ会議のカメラ等で自分の顔を見つめる機会が増えたことで芽生えた肌に対する意識の高まりは、この2年間での大きな変化と言えるだろう。

これは記者の主観だが普通に鏡で自分の顔を見るよりも、ウェブカメラ越しに見るほうが顔の気になる部分に気付きやすいと思う。(記者の場合、リモート会議をするたびに顔の大きさを痛感している…)

ニーズの変化によって、今までになかった日焼け止め商品が生まれるかもしれない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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