すっぴん女性がミスコン勝ち抜き決勝戦へ 94年の歴史上初で審査員も驚き
「すっぴんなんて見せられない」と自信をなくす女性たち。SNSでは加工やフィルターが当たり前に。
大きくできたニキビ、年々増えるシミやシワ、さらには白髪、体型など、人はそれぞれにちょっとしたコンプレックスを抱えている。しかし、嫌いな部分も含めて自分自身を愛することができたら…と思う人は多いだろう。
そんな中、イギリスでは「ミス・イングランド」に出場したある女性の言葉が人々の心を動し、話題になっている。『DAILY STAR』や『Daily Mail』が報じた。
■94年の歴史で初の「すっぴん」
ミス・イングランドを決める地方大会を勝ち抜き、見事に決勝戦へのキップを手にしたのは、ロンドンに住む20歳のメリサ・ラウフさん。
学生である彼女は「ありのままの姿で幸せになることができたら」との思いから、ファンデーションすら塗らないすっぴん顔で出場し、審査員やほかの出場者を驚かせた。なお、すっぴんの出場者は、94年間の歴史を誇る同コンテストにおいて初めてだという。
■「本物の美はシンプルさの中に」
彼女は「大会にすっぴんで臨むのは、自然であることの美しさに力を与えたいから」「素の自分で幸せになれたら、メイクなんて必要ない」と発言。世の中にある、女性は顔を化粧でごまかしているという考え方も、できれば変えてみたいそうだ。
続けて「本物の美しさとは、シンプルさの中にあると思う。だから皆さんにも欠点や傷を受け入れ、ありのままの自分を愛してほしい」と世間の人々に伝えた。
■励まされる女性が続々
さらに「欠点も含め、それがあなた自身であり素敵な個性なのです」と話すメリサさん。彼女のさまざまな言葉に、「ポジティブになれた」「自分を好きになれそう」と、若い女性をはじめ多くの人々が心を動かされた模様だ。
メリサさんは10月に行われる決勝戦にもすっぴんで挑むつもりだ。「今ある美の基準を変えてみたい。私を見て全ての女性に元気になってほしい」と明かしている。
■問題視される美の基準
メリサさんは、ノーメイクが条件のコンテスト『ベアフェイス・トップモデル(Bare Face Top Model)』のロンドン大会でも優勝経験がある。
大会を主催するアンジー・ビーズリーさんは、SNSで若い女性たちの多くが濃い化粧を施し、唇にフィラーを注入し、加工フィルターをかけている様子に強いショックを受け、ありのままの姿、素の美しさで勝負してほしいと2019年に同大会を立ち上げた。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)