犬は飼い主との再会で喜びの涙を流す 人間との絆がわかる研究結果が話題
自分の帰宅を泣いて喜んでくれる存在が家にいたら、1日の疲れも吹き飛んでしまうものだ。
疲れ果てて帰宅した日、玄関先で尻尾を振って待ち構えている犬を見て癒やされる飼い主も多いだろう。ところが、犬は飼い主と再会した時に尻尾を振るだけでなく、喜びの涙を流すこともあるという。
日本のチームが発表した研究結果を、『BBC News』や『Daily Mail Online』などの海外メディアが報じた。
■飼い主との再会で涙の分泌増加
日本の研究チームが米科学誌『カレント・バイオロジー』にて、「犬は飼い主と再会すると涙を流して喜ぶことがある」と発表した。
研究チームが飼い主と5時間以上離れていた犬の涙の量を測定すると、再会する前に比べて、再会した後のほうが涙の量が著しく増加していた。単なる顔なじみの人と会った時には増えず、犬が涙を流すのは、飼い主と対面した時だけであることも分かったという。
■「喜びで涙を流す発見は初めて」
また、犬が涙を流すのは、「愛情ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンが多く分泌される時だ。犬がポジティブな感情を持って涙を流すことも、判明したという。
研究チームの1人である菊水健史氏は、「動物が、飼い主との再会といった喜びの場面で涙を流すという発見は初めて」と述べている。
■犬の涙は人との絆づくりに有効
さらに人間のほうでも、目が潤んでいる犬に対してより「触りたい」「世話をしたい」という気持ちが湧くという。犬の涙が、人間との絆づくりに一役買っていることが明らかになった。
この研究結果を見た人たちからは、「犬は世界で一番素敵な生き物だ」「うちの犬も妻が出かけると泣いて、玄関で待っている」「犬の愛に敵うものはない」などとコメントが寄せられた。犬好きな人々が、その愛らしさを改めて共有しているようだ。
■亡き主人を2ヶ月間探す犬も
また、「犬が感情を処理できるわけがない」というコメントには、多くの「低評価ボタン」が押されている。「あなたは完全に間違っている」「私の犬は亡くなった主人を2ヶ月間、毎晩探し続けた」などと返信が寄せられた。
「犬は喜びや悲しみといった感情を表現する」という考えは、犬を飼ったことがある人々の間では共通認識のようだ。感情が素直に表に出る犬は、今後も多くの人によって愛され続けるだろう。
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(文/Sirabee 編集部・広江おと)