誘拐され9年も逆境に耐え抜いた10代少女 家族と再会し人生を取り戻し中
誘拐・虐待を乗り越え家に帰ったが、父親はすでに他界していた。
身勝手な夫婦に連れ去られ、悲惨な数年を過ごした少女。しかしようやく元気な姿で家族の家に戻れたことを、『UNILAD』『BBC』など海外のメディアが伝えている。
■いきなり発生した事件
インドで暮らすプージャーさん(16)は、2013年1月に兄と一緒に学校に向かった。しかし学校に到着する前に口論に。始業時間が迫っていたこともあり、兄はひとりで学校に向かって駆け出した。
取り残されたプージャーさんにある夫婦が近づき、「アイスクリームを買ってあげる」と声をかけ、その場から連れ去った。子供に恵まれない夫婦による、あまりにも身勝手な誘拐事件だった。
■波乱万丈の日々
「騒げば痛い目にあわせる」と脅されたプージャーさんは、夫婦のあいだに生まれた娘として暮らすことになった。
また短い期間は学校に通うことも許されたが、夫婦に実子が誕生したため事態は激変。プージャーさんはベルトで打つ、殴る、蹴るといった虐待を加えられるようになり、家の内外でさまざまな労働を強いられるようになったのだ。
その頃、プージャーさんは実の家族が暮らす家の近くにいたが、さほど土地勘がなかったこと、監視されていたこと、またお金や携帯電話を持っていなかったこともあって、助けを求めることはできなかった。