有害物質を含んだ紙が車のドアハンドル隙間に 暴行罪に相当のいたずらが流行か
SNSをチェックした被害者女性は、同様の被害にあった人が複数いることを知った。
アメリカ・テキサシュ州で今、悪質ないたずらがはやっている可能性があるとして、警察が人々に注意を呼び掛けている。地元メディアの『KSAT-TV』『Fox26 News』などが陰湿な手口を伝えた。
■ドアハンドルの小さな隙間に
テキサス州のヒューストン広域で今、暴行罪にも相当する大変危険ないたずらが流行の兆しを見せている。手口は、車のドアハンドルを引いた際にできる小さな隙間に、有害物質を含ませたティッシュペーパーを詰め込むというものだ。
ドライバーをはじめ、車に乗る人はドアを開ける際にそれに気付き、取り除こうとして被害が発生する。
■詰め込まれたティッシュペーパー
その被害者のひとりが、エリン・ミムズさんだ。15日、彼女は誕生日をブランチで祝おうと、夫とともにヒューストン市のウィローブルック・モールにあるレストラン『プロスペクト・パーク』で食事をした。
駐車場の車へ戻ったミムズさんは、ドアハンドルを引くと、そこに小さく丸めたティッシュペーパーが詰め込まれていることに気付き、爪でほじくり出した。その後、レストランのトイレで手を洗っていたところで気分が悪くなり、病院へ急いだという。
■指先から始まり全身症状へ
指先がチクチク痛み、息苦しさとともに胸が痛くなり、心臓がドキドキして全身がほてると訴えたミムズさん。医師は「有害な物質により急性中毒症状を起こしたことが考えられる」と告げた。
なお、有害物質が何であるのかは現時点では不明。指先に付着したものをミムズさんはせっけんで洗い流しており、体内に取り込まれていないことから、血液や尿の検査では把握できなかったという。
■警察が注意を呼び掛ける
ミムズさんはその後、SNSをチェック。まったく同じ手口で同様の被害に遭った人が、ヒューストン広域に複数いることを知った。
ヒューストン警察は事件に関する目撃情報を求めるとともに、「これは暴行罪に相当する行為。車のドアハンドルにティッシュや紙ナプキンがはさまっているのを見たら、ただちに警察に連絡してほしい」と、人々に注意を呼び掛けている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)