新型コロナで370日間入院した女性が退院も… 2歳になった息子の「誰?」に動揺

今後も在宅酸素療法が続くという女性。酸素ボンベなしには生活できない状況だ。

2022/08/25 07:30

母子・親子・母親・息子

育児に忙しい日々を送るなか新型コロナウイルスに感染し、重症化してしまったアメリカの女性。退院までなんと370日を要し、3人のわが子はママのいない自宅で誕生日を祝い、1歳ずつ成長した。そして…。

新型コロナウイルスを甘く見るのはやはり危険。そんな一例を『NBC News』『PEOPLE』『abc News』などが伝え、人々の関心を集めている。


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■予想外に重症化

アメリカ・テキサス州のジャズミン・カークランドさん(34)は2021年の夏、幼い3人の子の育児に追われるなか、夫のコーディーさんとともに新型コロナウイルスに感染した。

コーディーさんは回復したが、重症化したジャズミンさんはデニソン市のテクソマ・メディカル・センターに入院。まさかそれが1年以上に及ぶとは予想しなかったという。

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■人工呼吸器からECMOへ

ジャズミンさんは、2週間後には人工呼吸器を装着。しかし、より重症化し心肺機能不全に陥ったことから、体外式膜型人工肺(ECMO)に頼ることになった。

夫には「愛している。必ず闘いに勝つから」と約束し、さらに「神様、子供たちや夫のためにも私をどうか死なせないで」と祈り続けたそうだ。

半年間にも及んだECMOでの治療を経て、やっと退院のめどが立ったジャズミンさんは、さらに飲食や歩行など日常生活のためのリハビリテーションが必要になった。

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■「ママ」を家族として認識できず

そして今月9日、晴れてジャズミンさんは退院。かわいい子供たちと抱き合い涙の再会を果たしたが、なんと末の息子は彼女を家族として認識できず、困惑の表情を見せた。

「ママ」という名の女性は病院に暮らし、パジャマを着て寝ていると思い込んでいた様子だが、それも無理はなかった。彼女が入院したとき、その子はまだ1歳だったのだ。


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■「コロナを軽視しないで」

ジャズミンさんは今、さまざまなメディアの取材に応じているが、今後も在宅酸素療法が続けるといい、酸素ボンベなしには生活できない状況だ。それでも「こうして生きていられるだけでも幸運です」と、病院のスタッフ全員に感謝の気持ちを述べている。

さらに「今まさに病と闘っている人々やそのご家族には、絶対に希望を捨てないでと励ましてあげたい」と話す一方、「コロナを軽視する人々に苦しかった私の体験を知ってもらいたい」とも。新型コロナウイルス感染で、人生が一変する恐怖について警告している。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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