いきなりステーキ、「名物社長」辞任で… 気になるあの”主張強すぎ”写真の行方
「張り紙」「チェキ会」で話題を集めたいきなりステーキの社長が辞任した。辞任後のお店に行くと…。
12日、「いきなり! ステーキ」を運営するペッパーフードサービスは、創業者の一瀬邦夫社長が同日付で辞任したことを発表した。一瀬氏といえば、店舗前に笑顔で肉を焼く写真がでかでかと飾られていることでおなじみだ。
今回の退任であの写真はどうなってしまうのか…。
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■いきステの「名物社長」
いきステは、創業者・一瀬氏の手によって2013年に銀座でオープン。量り売り方式や立ち食いスタイルなどで話題を集め急成長し、一時はアメリカにも進出した。
ただ、出店拡大が裏目に出て収益が悪化し、コロナ禍もあって苦しい状況に置かれていた。今回は、業績不振の経営責任を明確にするという理由での辞任となる。
一瀬氏といえば、直筆で来店のお願いをした「張り紙」やいきステ公式アプリのキャンペーンで彼と握手できる「握手会」、一緒に記念写真を撮れる「チェキ会」など斬新なサービスを実施して、たびたびネット上で話題になっていた。
■辞任後にお店に行ってみると…
お店に足を運んだことがある人はご存知だと思うが、店頭には一瀬氏の巨大なポスターが貼られ、自社で監修した黒烏龍茶(330円)のラベルにも彼の笑顔の写真が印字されるなど、かねてから「主張が強すぎる」社長としておなじみだ。
社長を辞任したことであの写真はどうなるのだろうか。辞任発表から1週間ほど経過した8月中旬、都内のいきステに足を運んだ。
…おや? お店の前には、相変わらず彼のポスターが貼られている。店内も同様で、カードや黒烏龍茶のラベルも変わらない。辞任したからといってすぐに写真を取り外すことはないのかもしれない。
■本社に問い合わせると…
写真に印字された一瀬氏の肩書きを見ると、「創業者 一瀬邦夫」「創業社長」となっている。社長だけでなく、いきステを立ち上げた「創業者」の顔を持つとなると、今後も彼の写真は飾っていくのだろうか。
いきステ本社であるペッパーフードサービスに問い合わせると、「今後、そうしたことも含めて社内で検討しながら進めていきたいと思います」(ペッパーフードサービス 広報担当者)とのことだった。ケンタッキーの創業者であるカーネル・サンダース氏のように、お店を見守る存在になるかもしれない…。
■味は文句なしにウマい
記者は、6月にいきステの平日ランチの取材で5年ぶりにお店に行って以来、同店の魅力に取り憑かれて週1ペースで通っている。この日は、トップリブステーキランチ(200グラム 税込み2,080円)を食したが、味は文句なしにウマかった。
一瀬氏の辞任後は、長男である一瀬健作副社長が後任の社長を務める。このおいしさを保ちながら、全盛期のような勢いを取り戻せるか──。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)