滑走路用走行車の運転手が居眠り運転 あやうく接触事故を起こす事態
滑走路を運転中の運転手が居眠り運転をし、航空機の前輪に接触しかける事件が起こった。
インドの低予算航空会社であるゴー・ファーストの滑走路用走行車両が、出発を間際に控えた航空機の前方車輪に接近。ギリギリのところで停車をして接触事故を免れた。現地メディアである『Hindusthan Times』で報道された。
■原因は運転手の居眠り運転
この事故は、インドの首都デリーにあるインディラ・ガンジー・インターナショナル国際空港(IGI)第2ターミナルで起こった。
朝6時30分、デリーからパトナ行きの出発を控えていたインディゴ社の航空機に、ゴー・ファースト社の滑走路用走行車両が危険なほど接近。前方車輪から、わずか数センチの距離で停止した。
航空規制当局の民間航空総局(DGCA)は調査を開始し、「ドライバーは居眠りをしていて、それが事故につながった」と述べた。航空機の損傷や人身事故は報告されていない。また、ゴー・ファースト社はこの事故についてのコメントを拒否している。
■運転手はなぜ居眠り運転を?
関係者は「運転手はアルコール摂取のためブレスアナライザー(BA)テストを受け、陰性であることが判明した」と述べている。また、インディゴ社のパトナ行きの航空機は、予定通りの出発時刻に出発したと付け加えた。
BAテストが陰性であった場合、このような事故が起こる理由として、「運転手が過労である、2交代制で勤務している、個人的あるいは仕事上のストレスを感じている、が考えられる」と、元DGCA職員は語っている。