3名が即死した落雷事故 ゴム底ブーツを履いた1名だけが助かり話題に
そのブーツの靴底は、タイヤに使用されるタイプのゴムに空気を封入したものだという。
ホワイトハウスの北側となるワシントンD.C.のラファイエット広場で、今月4日の午後7時前、募金活動を行っていた非営利団体のボランティアメンバー4名が落雷事故に見舞われた。
一命をとりとめた1名が、若者に人気のワークブーツを履いていたことを『yahoo/Sports News』『NEW YORK POST』などが伝えている。
■4名のうち3名が死亡
安全な場所に避難する間もなく、雷の直撃を受けてしまったという4名。警察官やホワイトハウスのシークレットサービスたちがAED(自動体外式除細動器)とともに現場に急ぎ、心肺蘇生法を行った。
3名は死亡したが、カリフォルニア州出身のアンバー・エスカデロ・コントスタティスさん(28)だけは意識が戻り、地元の病院へと搬送されたという。
■「奇跡的」と医師
アンバーさんの母親がこのたびFacebookで明らかにしたところによると、医師は「稲妻の電流は左腕から入りつま先から抜けた可能性がある」「腹部にやけどのような炎症を負っているものの、命を落とさなかったのは奇跡だ」と説明したという。
アンバーさんはすでに集中治療室を出て、自力で歩くリハビリテーションを始めている。メリーランド州にあるジョン・ホプキンス大学・修士課程への進学を控えており、学期のスタートまでに退院することが目標だそうだ。
■他の3名との違い
今、亡くなった3名とアンバーさんは何か違う点があったのかについて関心が集まっている。なかでも注目されているのは、彼女が日本でも人気のドクター・マーチン製のブーツを履いていたことだ。
バウンシングソールと呼ばれるその靴底は、タイヤに使用されるタイプのゴムに空気を封入したもの。それが雷から彼女の身を守ったのではないかというのだ。
■底の素材もいろいろ
2018年にはこんなニュースも話題になった。スコットランドの民家で当時42歳の女性が3階の窓から雷を撮影していたところ、雷がそのiPhoneを直撃。しかしケースがゴム製だったことが幸いし、女性は腕に強いショックと痛みを覚えただけで済んだ。
最近の長靴はポリ塩化ビニール製が増えていることもあり、「雷対策として過信は禁物」と警告する専門家は多い。このたびの一件をきっかけに、アメリカではゴム底の靴に再び注目が集まっているという。
・合わせて読みたい→「夫は分娩中ずっとゲームに夢中」 出産した女性の悲痛な嘆きに世間は…
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)