女性宅の庭に運ばれ続ける人骨 警察の捜査で判明した意外な「犯人」とは
かわいい動物も、イタズラをするようになれば厄介者になってしまう。
このたびイギリスで、ある女性が「庭に頭蓋骨が落ちている」と警察に通報した。自宅のベランダや庭に、虫やその死骸が落ちているだけでも「ギョッとする」という人は多いが、それがまさかの生き物による犯行だったことを、『Mirror』や『Wales Online』が報じている。
■「庭に頭蓋骨が…」
昨年7月20日、ウェスト・ミッドランズにあるダドリーという街に住むアン・マザーさん(88)から、「自宅の庭に人間の頭蓋骨が落ちている」と警察に通報が入った。
駆けつけた警察官たちは殺人や死体遺棄の可能性を視野に入れ、ただちに現場の周辺を閉鎖するとともに詳しく調査。するとアンさん宅の庭からは、頭蓋骨や人の体の骨が続々と発見された。
■地面には多数の穴
その事態をアンさんばかりか警察官も奇妙に感じたが、同時に庭にはたくさんの穴が開いており、中に棲んでいるのはアナグマの群れと判明した。
さらに、自宅のすぐ近くにはプロヴィデンス・バプテスト教会という墓地が存在する。なんとアナグマたちはそこから人骨を掘り出し、地下トンネルを作り、アンさん宅の庭まで運んでいたのだった。
■今も続く現象
アンさんの娘であるロレーヌ・ロイドさん(60)によると、この現象は現在まで1年間にも及んでいるそうだ。メディアには「人骨を発見しても私たちにできることは何もなく、日々うんざりしています」と話している。
また、アンさんも「60年間この家に住んできましたが、こんなことを経験したのは初めてです」「人骨を見付けるたびに、心臓が止まるほどの恐怖を覚えます」と吐露している。
■イギリスでアナグマは保護種
アンさんはさらに「ある夜、庭で遊んでいる7匹見ましたが、この国ではアナグマを保護種として大切に扱っているため、駆除することもできず、黙って見ているしかありません」と説明する。
ダドリー・メトロポリタン自治区議会の担当者からも「今年の繁殖期が終わるまで、群れの移動はない」と言われ、あきらめるしかないそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)