香川で生まれた自由研究、何かがおかしい… うどん県ならではの「一石三鳥」が最高すぎる
全国の青少年の悩みの種である夏休みの宿題。香川県発の自由研究の「方向性」が話題となっているのをご存知だろうか…。
■我が子の「爆弾発言」がきっかけとなり…
もうすぐ学生の皆様は夏休みなので、一年ぶりに入荷しました✨これで自由研究は完璧😃✌家族みんなで楽しめる自由研究です🎵中の人が今自由研究をやるなら、ジャニーズの推しグループについて調べるのに🔍はまちゃんの英語を、小瀧君が関西弁に訳するやつ、大好きです(笑)延々と見てたい…… pic.twitter.com/UZ6WKCfv05
— 四国ショップ88 (@shikokushop88) July 19, 2022
今回の取材を笑顔で快諾してくれたのは、製麺事業を中心に、様々なチャレンジを実施する大庄屋の専務取締役・山地英登さん。
山地さんには小学校に通う子供がおり、ある日会話の流れで「讃岐うどんには何でコシがあるか分かる?」という話題になったそう。山地さんとしては「うどん屋の子供だから、それくらい知ってるやろ」的なノリで尋ねたワケだが、なんと子供からは「讃岐うどんだから」という、身も蓋もない回答が返ってきてしまう。
当時の心境について、山地さんは「我が子もやはり香川県民ですのでうどんはたくさん食べますが、コシの仕組みを知らないことに驚いてしまいました」「グローバル化も進み、今やうどんは日本だけのものでなく、世界のうどんとなっています。日本が誇るうどんについて日本中の子供たちに知ってほしい、という思いをそのときに実感しました」と振り返っている。
そうしたエピソードから、件の「うどんのコシ 自由研究キット」が誕生したのだ。
■このうどん愛、半端ではない…!
同商品がリリースされたのは、2021年の夏休みシーズンから。本来であればもう少し早く販売する予定だったのだが、新型コロナウイルスの影響で夏休みの期間・宿題に影響が見られたため、後ろ倒しになったという。
同キットのポイントは何と言っても「90分あれば自由研究が完結する」という点で、さらに小麦粉からうどんを作り、讃岐うどんの歴史について理解を深め、うどんにコシができる科学的根拠までも学習できるのだ。
家庭科・社会・理科の要素が散りばめられた同研究キットでは「レポートの書き方」も学べるため、まさに至れり尽くせりである。
ちなみに大庄屋はうどんの製造方法もユニークで、熟成の過程で一晩寝かせる際、うどんにモーツァルトの楽曲を聴かせているのだとか。こちらの試みを閃いたきっかけについて、山地さんは「子供の胎教に良いという話や、日本酒やサボテンに聴かせているというエピソードを耳にして、うちのうどんにも聴かせてあげよう! と感じたことがきっかけです」と振り返る。
なお、気になるビフォーアフターについては「正直、劇的に味が変わったかは分かりません(笑)」「ただ、滑らかでお上品なおうどんになった気がしますね」とのこと。
■これぞ香川式「一石三鳥」
山地さん曰く、こちらの「うどんのコシ 自由研究キット」が一つあれば、「自由研究が90分でできる」「お昼ご飯が作れる」「うどんのコシの秘密が知れる」という「一石三鳥」の図式が完成するのだ。
今回の取材に際しては「『夏休み楽しい〜! あ、でも自由研究があるんだった…テーマはどうしよう』そんな経験ありますよね。私も小学生のとき、そうでした」「そこで! これひとつで自由研究がカンタンに終わっちゃう、そんな夢のキットを作りました。『自由研究レポートの書き方』もセットになっているので、ぜひ参考にしてくださいね。この夏は、うどんの研究に本コシを入れちゃおう! うどんだけに(笑)」と、香川ジョークを交えた熱いコメントを寄せてくれている。
同キットはオンラインショップからも購入可能なので、夏休みの宿題に難儀している家庭はぜひチェックしてみてほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)