香川で生まれた自由研究、何かがおかしい… うどん県ならではの「一石三鳥」が最高すぎる
全国の青少年の悩みの種である夏休みの宿題。香川県発の自由研究の「方向性」が話題となっているのをご存知だろうか…。
国民的RPG作品『ドラゴンクエストⅢ』の印象的なシーンで登場する「光ある限りまた闇もある」という台詞は万物に共通するもの。今の時期で言えば子供たちにとって「夏休み」が光で、「夏休みの宿題」が闇といったところだろうか。
なお昨今、香川県発の「あまりに予想外すぎる」夏休みの宿題が、見た者に多大なる衝撃を与えているのだ…。
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■香川の自由研究、何かがおかしい
まず注目したいのは、香川県は高松市にある四国の玄関口的存在のサンポート高松「高松シンボルタワー」に店舗を構える「四国ショップ88」が7月中旬に投稿した一件のツイート。
投稿には「もうすぐ学生の皆様は夏休みなので、一年ぶりに入荷しました。これで自由研究は完璧」「家族みんなで楽しめる自由研究です」というコメントが添えられており、一体どんな商品なのか興味を引かれてしまう。
添えられた写真を見ると…そこには「うどんのコシ 自由研究キット」なる、ひと目で分かるとんでもない代物が写っていたのだった。
■それにしてもスタッフ、ノリノリである
国内におけるうどんの生産量ナンバー1を誇る香川。そのうどん愛は他県の追随を許さず、いつしか畏敬の念を込めて「うどん県」とまで称されるように。
そんな香川が夏休みの自由研究として「讃岐うどん」にフォーカスするのは自然な流れかもしれないが…やはり他県民からすると、戸惑いを隠せないのが本音である。というかぶっちゃけ、香川ではそこまでうどんを食べるのだろうか?
そこで、香川生まれ香川育ちだという「四国ショップ88」のスタッフに実情を尋ねたところ、「(香川は)讃岐うどんがある環境が当たり前です。讃岐うどんブームの前からうどんはよく食べており、よく年間うどん出荷量が全国1位だとか、埼玉県に負けるなとか、週1でうどん食べてるんじゃないとか言われますが、普通に週2~3うどんでも平気で、1食で2玉は食べるので香川県民は無理してうどんを食べていることはなく、それが自然体かと思っています」と、王者の貫禄を感じさせる回答が返ってきたのだ。
つまり香川県民にとってのうどんとは、他県民にとっての「酸素」のような存在なのだろう。
四国ショップ88のスタッフも、件の「うどんのコシ 自由研究キット」には大変強い興味を示し、猛プッシュしていたため、続いては同商品を展開する香川の企業「大庄屋」に詳しい話を聞いてみることに。
すると、うどん生産量全国2位・埼玉県に暮らす記者が「我々は井の中の蛙だった」と自覚させられるほどの、強烈な「うどん愛」が明らかになったのだ…。