秋葉原の“名門メイド喫茶”が突然の「無期限営業休止」 ショックの声広がる

かつて秋葉原で人気を誇ったメイドカフェ「ぴなふぉあ」が今秋をもって休業すると発表。元メイドらに話を聞いた。

■元メイドが語る「電車男」フィーバー

ぴなふぉあ

過去、同店に勤めていた女性は、「私が入った頃は、バイト採用の倍率が極めて高い“難関”の店だった」と振り返る。

「秋葉原のイメージを一変させたドラマ『電車男』(2005年、フジテレビ系)のロケ地に使われて有名になり、その当時、あまりの人手の無さに深夜から早番というシフトも経験。多忙な青春時代を過ごした思い出のお店です。お店は終わっちゃうのは寂しいですね。最近はコンセプト感が薄いガールズバー系ばかりなので、純粋なメイド喫茶文化がこれ以上廃れないことを祈っています」と寂しそうな表情を見せた。

彼女が話すよう、昨今の秋葉原はメイドをウリにしながらも客単価の高いガールズバースタイルの店が激増。同店休業の背景に「あの良心的な価格帯で続けるのはきっと大変だったと思います。また、コロナが続いていることもあり、まだまだ街には人出が少ない」(前出・元メイドの女性)という点もありそうだ。


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■チャレンジ繰り返した店

ぴなふぉあ

長年秋葉原に勤め、Mr.秋葉原の異名を持つイベントプロデューサーのササキチ氏は、「『電車男』でも有名でしたが、アキバを舞台にした週刊ヤングジャンプ連載作品『妖怪少女─モンスガ─』でもヒロイン・千歳屋李(ちとせや・もも)が働くお店として描かれた。そんな様々な作品で愛されたお店がぴなふぉあでしたね」と回顧する。

続けて「アイドルユニット、キッチンカー、ホテル付きコワーキングスペース1Fにお店を出したり、所属していたメイドのayame@あぷりこっとさんが“踊ってみた”でブレイクしたり。能力あるメイドさんが多く、色々なチャレンジで秋葉原を盛り上げてくれたお店でした」と同店のこれまでを評価した。

前述の通り、ネット上でも惜別の声が相次いでいる。無期限営業休止──。いつそれが解放されるのか、秋葉原ファンの焦点が集まりそうだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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