コンビニで売ってるものを加えるだけで… 医師に聞いた”理想の朝食”
忙しくてなかなか時間が取れない朝。朝食は何を食べるのがベストなのだろうか…。
ご飯、鮭の塩焼き、漬物、味噌汁──。彩り、栄養バランス、どれを取っても完璧な朝食だ。ただ、仕事や身支度でバタバタする朝にこれらを用意できる人は少ないだろう。
実は、コンビニで買えるもので「理想的な朝食」があって…。
■朝食食べる派と食べない派
一日の始まりの朝、何を食べているだろうか。人によって違いはあると思うが、コンビニで買った菓子パンやおにぎりだけ、もしくは朝食は食べない人もいるだろう。
ネット上でも、「ギリギリまで寝てたいし朝食べるとお腹痛くなるので朝食食べない派」「朝食は何か食べないと気が済まない」「朝食はいつも充実している、 食べないとやる気でないもんね」「朝は時間なくて食べない」など、朝食に関して様々な意見があがっている。ちなみに、記者は朝食は基本的に食べない派だ。
朝から余計な洗い物をしたくないのと、1分1秒でも睡眠に当てたいからだ。数年に1度、ロールパンなどを食べる「朝食を食べるブーム」が来るのだが、いつの間にか食べなくなって習慣化しない…。
■「朝栄養を摂ることが大事」
MiRAI MEDICAL CLINIC(ミライメディカルクリニック)院長でアンチエイジングや病気予防に特化して栄養療法や点滴、注射療法を行う熊澤浩明さんは、朝食を食べることの重要性を語る。
「血糖値は、1日の中でも午前4時頃がもっとも低いです。夜中に食事をしない限り、朝は血糖値が低くなっています。 血糖値が下がりすぎて(低血糖)、朝起きられない、なかなかベッドから出られない、体がだるいなどの症状を訴える方もいます。そういう方は大体、食欲がなくて朝食べないことが多いです。朝、体調が悪い方は少しでもきちんとした栄養を摂ることが大切だと考えています。エネルギーも使うので少なめの糖質、タンパク質、野菜、果物などのビタミン、ミネラル、海藻類などを摂取することをお勧めします。 また前日の夜にお酒の飲みすぎや食べすぎ、睡眠時間が短くならないよう気をつけることも大切です」(熊澤さん)。
■お手軽メニューも
前出の熊澤さんが提唱する条件を満たすメニューとなると、「ご飯、納豆、鮭の塩焼き、豆腐とわかめの味噌汁」という感じだろう。もちろん、常日頃からこうしたメニューをきちんと作れる人もいるが、仕事や家事などでバタバタする朝にこれらを用意するのは大変だ。
そこでお手軽にできるメニューを聞いてみた。「菓子パンやおにぎりだけにせず、目玉焼きやゆで卵を食べるのがいいです。ゆで卵であれば、前日に作っておくこともできますからね。難しければ、プロテインやバナナを一緒に食べましょう。コンビニであればザバスのプロテインはタンパク質を簡単に摂れますし、野菜サラダやゆで卵、サラダチキンなどを買って食べるのもいいでしょう」(前出・熊澤さん)。
■「体調を優先させる」
ただ、「何がなんでも朝食を食べろ」ということではない。「普段暴飲暴食、過食をしている方、二日酔いの方は朝食を抜くと体調がよく感じたり、 体が軽く感じるケースもあると思います。 それなら朝食をしばらく抜いてみるのもいいかもしれません。 自分自身が、体調がいいと感じる方法を優先してください」(前出・熊澤さん)。
まずは菓子パンやおにぎりだけでなく、コンビニのサラダチキンも食べるなど、自分にできるところから朝食を見直してみるのもいいかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人 取材協力/MiRAI MEDICAL CLINIC院長・熊澤浩明さん)