コロナのホテル療養者が後悔した「絶対持っていくべき物」 早めの準備を…
コロナに罹患した記者。ホテル療養を希望すると都心駅の有名ホテルに…。
急激に感染拡大が続いている新型コロナウイルス。東京都内では21日に初の3万人越えを記録。かくいう記者も7月上旬コロナに罹患。その後、1週間を置いて同居していた母、さらに1週間おいて兄にも伝染してしまった。その実録を書く前に、まずは「ホテル療養」先で見た現実についてレポートしたい。
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■発熱から「陽性」確定まで
安倍晋三元首相銃撃、という信じられないニュースが報道された8日、記者はタイピングすることもままならず自室で39度近い高熱にうなされていた。
即日地元クリニックの“屋外”で行われた発熱外来を受診するとコロナ陽性。手洗い、うがい、マスク着用、取材現場では少しでも熱があれば取材を取りやめ、会場でも他の記者と距離をとるなど、できる限りの対策を講じていただけにショックだった。
いまの住まいには高齢家族も同居しているため、感染を防ぐため東京都福祉保健局HPから宿泊療養(ホテル療養)入所の申込みを行う。ちなみに処方薬、宿泊療養は一切無料。費用を負担することがなくありがたい制度だ。
■療養先はまさかのプリンスホテル
「患者急増していてだいぶ混み合っている…すぐには入れないかも」と窓口担当者から状況を聞いていたが、奇跡的に2日後の10日から東京・品川プリンスホテル「イーストタワー」へ約1週間の入所が決まった。それまでは自宅待機。2日間が非常に長く感じられた。
入所当日、自宅前に「貸切」の表示を光らせた、運転席と座席2列目の空気が完全遮断された特別なタクシーが到着した。ドライバーと感染者は接触ができず、荷物は自分でトランクに入れる。車内に入ると、太いダクト管だけが運転席から記者の座席に伸びており、根本はエアコンの吹き出し口。その途中には空気が逆流しないための装置があり、物々しい雰囲気だ。
「『コマンドー』ベネット死亡シーンみたいな管だな』などと朦朧としながら考えているうちにホテルに到着。ドライバーさんにお礼を伝え、着替え、資料、パソコン、カップ味噌汁などの保存食類を入れ込んだリュックを背負うとだいぶ普段より重く感じた。車寄せにいた男性スタッフに氏名を伝えるとトランシーバーで、別スタッフに確認をとっている。入退館はかなり厳重なようだ。