ピザ配達員が燃え盛る民家から5人の子供を救い負傷 勇気讃え高額の寄付集まる
勇敢なヒーローに感動した世間から、続々と寄付が…。
事件や事故が起こった時、「自分の命を犠牲にしてまでその人たちを救えるか?」と尋ねられ、迷わず「イエス」と言える人はどれほどいるだろうか。
このたびアメリカで、それをやってのけた勇敢なピザの配達員がいた。世間から称賛の声が相次いでいることを、『TMZ』やインドの『The Indian EXPRESS』などが報じている。
■ピザ配達中に火災に遭遇
ヒーローとして話題になっているのは、インディアナ州に住むピザ配達員のニック・ボスティックさん(25)。11日の夜遅く、ラファイエット市内で車を運転中、ある民家が炎に包まれていることに気づいた。
ニックさんはただちに車を降りると、一目散に燃え盛る民家の中へ。住人に「火事だ。起きて!」と大声で叫んだ。
■まだ中に少女が…
なんとか寝室から4人の子供たちを救出し、外へ運び出したニックさん。しかし子供たちから「お姉ちゃんはまだ中にいる」と教えられた。
ニックさんは意を決して再び炎の中へ。しばらくすると、寝室にいた6歳の少女を両腕に抱きかかえ、なんと2階の窓から飛び降りたという。
■「昔、父が僕を守ってくれた」
ニックさんはメディアに「子供の頃、父親が両腕に僕を抱えて守ってくれたことがあった。それで彼はケガをした記憶がある」「子供たちを助けたいと思った瞬間、本能で動いた」と明かした。
また、自分が火災現場の前を通りかかったことは、神の思し召しだったと感じるとのこと。世間からは「ニックさんはまさにヒーロー!」と称賛の声が相次いだ。
■世間から続々と寄付が
子供たちは全員助かったものの、ニックさんは両腕にケガを負い、大量の煙を吸い込んで体調を崩し、ただちに大きな病院へと搬送された。
この報道を知った世間の人々は、ニックさんのためにクラウド・ファンディングを設立。医療費、そして「ラッパーになりたい」という夢を叶えてほしいとして、約45万ドル(約6,200万円)もの寄付が集まったという。
なお、ラファイエット警察署は近々ニックさんに感謝状を贈呈する予定だ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)