離婚を前に無理心中か 11歳の息子が「ママに刺された」と告げ息絶える
離婚を前に妻から「もう1度息子と一緒に過ごしたい」と哀願され一緒に滞在するも、その家で悲劇が…。
夫婦が離婚する際、話し合いにもつれが生じると予想せぬ悲劇が起きることがある。アメリカで起きたこの事件もそんな一例であろう。悲しい話題を『サクラメント・ビー』『CBS News』ほか多くのメディアが伝えている。
■体を何ヶ所も刺される
アメリカ・ニューメキシコ州ホッブズ市の民家で今月10日の午前1時過ぎ、ブルース・ジョンソン・ジュニアくんという11歳の少年が刃物で刺される事件が起きた。
現場は自宅の寝室で、ジュニアくんは体を何ヶ所も刺されて重傷を負っており、第一目撃者として911番通報したのは、少年の父親だった。
■母親の容体は安定
父親のブルース・ジョンソン・シニアさんは、通報のなかで「息子の叫び声で目が覚め、寝室に向かったところ血だらけだった。妻のメアリーも、自分の寝室で胸に刃物を刺した状態で苦しんでいる」と説明した。
救急車はコヴェナント・ヘルス・ホッブズ病院へと向かったが、重傷を負っていたジュニアくんは約3時間後に死亡。メアリーさん(49)は適切な治療を受け、容体は安定している。
■「ママに刺された」
メアリーさんとの結婚生活は破綻しており、シニアさんはこの事件の重要参考人ととらえられてもおかしくなかったが、それを遮ったのは息子のジュニアくんだった。
最後の力を振り絞って、警察官や医療スタッフに「ママに刺された」と答えたのだ。ジュニアくんの遺体はその後、司法解剖のためアルバカーキの検死局へと送られたという。
■離婚成立の寸前だった
ブルース・ジョンソンさんの一家はこれまでオクラホマ州に暮らしていた。だがメアリーさんが夫と息子に暴力をふるうようになり、シニアさんが離婚を申請し、間もなく成立する予定だった。
そんな中、ニューメキシコ州へと転居していたメアリーさんに「別れる前にもう1度息子と一緒に過ごしたい」と哀願され、彼女の家に滞在することに。そこで、このたびの悲劇に見舞われたという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)