空港でおもちゃの銃を所持した6歳少年が不審者扱い 家族と拘束される事態に
身柄を拘束され、不安そうな男の子の表情が何とも言えない。
国によっては、幼い子供ですら不審者扱いにされてしまうようだ。マフィアが社会で暗躍し、麻薬絡みの事件が多発しているメキシコで、このたび6歳の男の子が空港のセキュリティにより拘束された。イギリスの『The Sun』やアメリカの『TMZ』が報じている。
■誕生日の記念旅行
メキシコでは過去15年間にわたり、少なくとも35万人の死者と7万2,000人の行方不明者について、覚せい剤絡みの事件に巻き込まれたと考えられている。
そんな麻薬大国のメキシコで、ある一家が誕生日を祝うべくオアハカ市への旅行を計画。先日、その6歳の男の子は家族とともにメキシコ・シティ国際空港に到着した。
■お気に入りの銃のおもちゃ
一家が手荷物を調べる保安検査場に向かうと、男の子が背負っていたマリオ・ブラザーズ柄のリュックがひっかかってしまった。お気に入りだというプラスチック製の銃が2つ入っていたため、不審物と判断されたのだった。
職員たちは証拠品として銃のおもちゃを撮影し、さらなる検査が必要だとして一家を別室へと連れて行った。
■20分間の拘束
検査官は約20分間にわたり、家族全員のスーツケースと手荷物、衣類をくまなく調べ上げ、不審物がないことがわかると、荷物に「検査済み」のシールを貼った。
さらに、この先の旅程を聞くなどしたものの怪しい点は見当たらず、一家はなんとか解放され、搭乗予定だった飛行機に無事乗り込んだという。
■「メキシコではおもちゃも危険」
男の子は出かけ際に、母親から「持って行くおもちゃを5つまで選んでいいわよ」と言われ、お気に入りのテディベアとおもちゃの銃2丁を選んでいた。
空港での様子を収めた動画がTikTokで公開されると瞬く間に注目を集め、再生回数はすでに2億回を突破。「メキシコはおもちゃですら危険物扱いなのか」という驚きの声のほか、「男の子の不安そうな顔に胸が痛む」といった同情のコメントが寄せられている。
■不安そうな表情の6歳の男の子
@jorch.ch Sospechoso de 6 años por portacion de armas en el aeropuerto 🥲#viralvideo #fyp #aicm #aeropuertos #mx #cdmx🇲🇽
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)