10歳少女が窓ガラスを割り火災から家族を救う 勇敢な行動に称賛の声

火災では度々話題になる、小さいけれど勇敢なヒーローたち。

2022/07/15 06:30

火事・火災

火事が起きた際、ボヤのうちに火の手を止めなければ、大きな炎が瞬く間に広がるなど、手遅れになってしまうことも多い。一刻も早い避難あるいは人命救助が求められるが、炎に囲まれた人は恐怖で気絶してしまうこともあるという。

そんななか、アメリカの女子小学生が大切な家族のために大きな活躍を見せたことを、『People』や『Yahoo!』が報じている。


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■救出困難な状況で

3日の午前1時頃、アメリカ・インディアナ州のある民家で火事が発生。すぐに消防車が到着するも家屋は瞬く間に炎に包まれ、2階に3~13歳までの5人の子供たちのほか、祖母が取り残されていることが判明した。

消防隊員たちが中に入ろうと試みるも、階段部分が激しく燃えており、2階に上がれない状態だったという。

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■「勇敢な少女」

すると、10歳の少女が内側から窓ガラスをパンチ。家族に向かって、割れて開いた寝室の窓から下に飛び降りるよう促した。それを受けた消防隊員や近隣住民が数名でチームを組み、飛び降りる住人を次々とキャッチ。見事に全員の命が助かったという。

警察官のニコル・ミジェットさんは、メディアの取材に「厳しい状況のなか、家族全員を救ったのは勇敢な少女でした。おかげでスムーズに消火活動を行えたのです」と話している。

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■子供が家族を救った例

昨年10月にはマサチューセッツ州で、ジェイラインちゃんという9歳の少女が火災のなかでも冷静さを保ち、機転を利かせて人命救助に一役買ったことが話題となった。

3日間に及ぶ停電で発電機や練炭などで生活をしていたなか、母親のマルセリーナさんが一酸化炭素中毒で体が動かなくなり、父親はパニック状態に陥った。

そこでジェイラインちゃんは父親の携帯電話を手に取り、顔にかざしてロックを解除して救急車を要請。おかげで、マルセリーナさんは一命をとりとめたという。


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■2歳の男の子も

また今年の1月には、テキサス州・アルボードのある民家で火災が発生したが、ブランドンくんという2歳の男の子がいち早く気づき、家族に知らせた。

当時、両親は新型コロナウイルスに感染していたため嗅覚が働かず、ブランドンくんが「ママ、熱いよ」と言って母親のケイラさんを現場に導いた。

一家が屋外に避難したところで、火災報知器がようやく作動。両親は「ブランドンは家族全員を救ったヒーローです」とメディアに明かしている。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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