27年分の過払い賃金を受け取った男性が失踪 会社からの連絡にも応じず…
会社のミスで大金を得た男性が持ち逃げ? どちらの立場に共感するかで、SNSの意見も真っ二つに。
会社のミスによって一度に数十年分の賃金を受け取った男性は、そのお金を持ったまま何処かへと消えてしまった。『Fortune』『Business Insider』などの海外メディアが報じている。
■27年分の賃金が一度に
チリの冷凍食品加工工場で働く男性は、5月分の賃金として会社から50万チリ・ペソ(約7万5千円)が支払われるはずだった。ところが、総務部のミスによって、1億6,500万チリ・ペソ(約2,400万円)の小切手を受け取ったという。
これは支払われるはずだった金額の約330倍になり、今後も毎月同額を受け取っていたとしたら、27年分もの賃金になる。
■男性はそのまま失踪
当初、男性は賃金の過払いを報告し、総務部は返還するために銀行へ行くよう指示した。男性は翌日に銀行へ行くと約束したが、3日間の音信不通の後、弁護士から会社宛てに辞職の申し出があったという。
その後、男性の行方はわからず、払いすぎた賃金が返ってくることはなかった。
■会社は男性を逮捕できる?
会社は、失ったお金の一部が返還されることを期待して警察に告訴を申し立てたが、現在までに逮捕者は出ていない。
お金を持ち逃げされた会社にとっては災難だが、受け取った男性は、とんだ「棚ぼた」だと思っているのかもしれない。
■逃げた男性に共感も…
この出来事を会社にとっての不運と捉えるか、労働者にとっての幸運と捉えるかで、SNSでは意見が割れているようだ。
また「別に驚かない」「こんな景気じゃ誰だってそうすると思う」などの反応や、「羨ましい」といった感想も寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)