映画「スラムダンク」でにわかに期待 豊玉戦に隠された”キーワード”

スラダンの映画の公開日が決まった。「豊玉線の可能性が高い」という声があふれていて…。

スラムダンク

2日、人気漫画「SLAM DUNK」(スラムダンク)の映画「THE FIRST SLAM DUNK」が12月2日に公開されることが発表された。タイトルの「FIRST」から原作の豊玉戦を想起した人も多いようだ。

豊玉戦は主人公たちの「ヒール」のようなポジションで描かれているが、この話にはたくさんの魅力が詰まっていて…。


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■いまだ詳細は謎のまま

「SLAM DUNK」(スラムダンク)は、90年代に人気を博したバスケットボールを題材にした人気スポーツ漫画。主人公の不良少年・桜木花道が神奈川県の湘北高校のバスケ部に入部し、チームメイトやライバルたちと切磋琢磨しながら成長していく物語だ。

そんな名作が映画化されることは2021年1月に明らかになり、少しずつ情報が解禁されていった。一時は公開延期を危ぶむ声もあったが、この度公開日が決まった。

ただ、7月5日時点では、声優が誰になるかやどんなストーリーかといった詳細はベールに包まれている。

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■豊玉戦に期待する声

映画のタイトルには「FIRST」という文字がある。ネット上では、「スラムダンクの映画豊玉戦かな」「FIRSTと付いていながらポスターの桜木は坊主頭だから、豊玉戦である可能性高いのでは」「全国編で三部作構成として豊玉が1作、山王戦2、3作目かな」「FIRST=1回戦の豊玉戦では」など、原作の豊玉戦に期待する声が多数あがっている。

「豊玉戦」とは、湘北高校がインターハイ1回戦で対戦した大阪府の豊玉高校のこと。スラダンは93年から96年までアニメが放送されたのだが、インターハイ直前で最終回を迎えたため、時間軸的にも劇場版で豊玉戦が描かれてもおかしくない。

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■豊玉戦の魅力

にわかに期待がかかる豊玉高校とは、どんなチームなのか。僭越ながら、高校生だった15年ほど前にスラダンを読んで以来、毎年欠かさず読み返している記者がネタバレにならない程度に解説したい。

豊玉高校は、湘北の「ヒール役」のようなイメージが強い。プレイスタイルはラン&ガンを主体にした攻撃を重視するチームだ。

スラダンは、周囲に「でかいだけ」と陰口を叩かれながらも努力する選手や1日500本のシュート練習を欠かさない選手など、ライバルチームにも魅力のあるキャラクターが多い。その点、豊玉のキャラは試合中に挑発したり、野次を飛ばしたり、挙句の果てには相手を怪我させるなど、非常にマナーが悪い。

正直、記者も最初は「なんだこいつら…」と眉をひそめたものだ。だが、話が進むに連れて、彼らが勝ちにこだわる理由や頑なに自分たちのプレースタイルを崩さない背景が分かり、試合が終わる頃には不思議と愛着が湧いてくる。

粗暴な振る舞いに隠された勝利への執着が垣間見えることも、映画版で彼らの「出演」に期待する声が多い理由の1つかもしれない。


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■「バスケを楽しむ」

豊玉戦の魅力として、「バスケを楽しむ」というスラダンに欠かせない重要なキーワードが描かれていることも大きい。彼らは先述したようなラフな振る舞いをしていることから分かるように、バスケの楽しさを忘れてしまっている。

だが、あることがきっかけでその気持ちを思い出し、表情も一変する。そもそも、スラダンは集約すると、主人公・桜木花道がヒロインの赤木晴子から「バスケットはお好きですか?」と聞かれて嘘をついたものの、本気でバスケが好きになっていく物語だと思う。

豊玉線は、そんな物語のテーマを暗に示した上で、後の感動的なストーリーにつながる重要な役目を担っているのではないだろうか。

7月7日に、映画の特報映像が解禁となる。劇場で豊玉戦を目にすることはできるのか。要チェックや!

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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