映画『こちらあみ子』、井浦新が現場で撮影した劇中スチール&オフショットを公開

写真家としても活動する井浦新が撮影した、映画『こちらあみ子』のスチールやオフショットが解禁。パネル展でも展示される。

■「世界が世界のまま、心に届けばいい」

國松絵梨(詩人):知りたくて、わかりたくて投げかけた問いに対して、みんなが静かに黙ってしまうのが何故なのか、わからないままでいた。何で忘れてしまっていたんだろう。よく見える、よく聞こえる、確かにそうだったときがある。


もう何もかもがわかるようになってしまった私たちに、あの頃と同じ強さの光が降っていること、同じくらいたくさんの音が鳴っていることを、もう1度、思い出させてくれる。

駒井蓮(俳優):私たちがどこかに置いてきてしまった世界の手触りを、あみ子は全身で掴んでぐしゃぐしゃにしてポイッと投げて、心の向く方へ叫び、好きなように戯れる。


そんなあみ子の姿が、日常で得ようとする共感やズレることへの恐ろしさこそ、見たいものを見えなくしてしまっているのだと言っているようで、胸がずきずきした。


目の前のでこぼこ、お兄ちゃんのハゲ、机の脚の冷たい触感、お母さんのホクロ。世界が世界のまま、自分の心に届けばいいと、願う。


【Amazonセール情報】ココからチェック!

次ページ
■「きっと私はあみ子に憧れている」