佐久間宣行氏の「アイドルプロデュース」への期待と疑問 その理想像とは…
佐久間宣行プロデューサーが求める理想のアイドル像とは…。正統派か破天荒か注目だ。
■与えられずにできるタレント?
現在、ラジオでの活躍とともに熱狂的ファンも多数獲得している佐久間P。自身のYouTubeチャンネルは佐久間Pの発言に対し納得する人々で溢れているが、それほどシンプルな問題でもないように思われる。
佐久間Pのこれまでの仕事相手は主に芸人のため熱い想いはわかりやすいともいえるし、自らネタや企画をつくることができるのは、確かにそうかもしれない。
とはいえお笑い以外の芸能ジャンルでは、自ら創作できるのはシンガーソングライターくらいになってしまう。芸人も、ネタをつくることができても、テレビ番組を企画できる芸人はそれほどいない。アイドルに限らず、与えられた環境で輝くタレントが多いのは当然と思われる。
■BiSHを目指すのか
以上を勘案したとき、佐久間Pが求めるアイドル像とはいかなるものだろうか。
『ゴッドタン』(テレビ東京系)にも出たことがあるBiSの系譜のBiSHをみれば、確かに「真面目な普通の子」というキャラには相反しており、またアイナ・ジ・エンドの歌唱力は特筆できる。
とはいえ当然、破天荒ならよいわけでもなく、またアイナのような歌い手を求めるのは、非常に難しいだろう。また、BiSHにあるエモーショナルなものは「物語」の積み重ねから来るものであり、審査で示せるものかは難しい。