佐久間宣行氏プロデュースのプロジェクトが始動 女性アイドルの困難を考察
でんぱ組.incからBiSHへ。女性アイドルの成功の難しさを考察する。
■女性アイドル界の困難
同プロジェクトは、現状の芸能界や女性アイドル界を理解しているとより楽しめるといえるかもしれない。今、女性アイドルとしてデビューすることや成功することが難しいとは、一体どういうことか。
そもそも、アイドルが売れるとはどういうことだろう。時代によって違うものの、意外にもアイドルが売れるということは、よい音楽を歌うことと思われる。個人で戦うわけでないアイドルグループだと、とくにその傾向が強い。
しかしながら現在は、そもそも邦楽アーティストが売れること自体がなかなか難しい時代。「これならば売れるアイドルグループになれる」という正解も方向性すらもない。
■近年の女性アイドル
近年の女性アイドルブームにおいて、楽曲のよさが通用しなくなった最初の事例が、でんぱ組. incだろう。でんぱ組の楽曲は、非常にオリジナリティもあり、クオリティの高いものだったと思われる。十分有名になったともいえるが、十分に売れたといえるかは微妙なところ。
次に、有名になったアイドルグループといえばBiSHである。BiSHが売れた理由についてはさまざまな魅力が挙げられるが、何より特徴的なのはアイナ・ジ・エンドの歌唱力だろう。
アイナは、ソロでも活躍すると思われる実力の持ち主。いずれにせよ、売れるための一般的な方向性はない。
■オーディション開催へ
プロデュースしたくなる何かを求める佐久間Pは、彼女らに一定の評価をするものの決め手に欠けるとし、1日の動画ではオーディション開催の決定を告げる。
現在候補の5人も含めオーディションを受けてもらうことで、改めてグループを決定する方向のようだ。オーディションを開催することでいかなる可能性が生まれるのだろうか。佐久間プロデュースの未知なる可能性に期待したい。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)