古田敦也、自身のセカンドキャリアをどう考えた? 「ここまでやったから…」

古田敦也氏が、アスリートのセカンドキャリアへの”準備”の重要性を熱く語った。

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29日、東京・BBT(ビジネス・ブレイクスルー)大学にて「アスリート奨学金制度」記者会見が開かれ、元プロ野球選手の古田敦也氏、元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗氏らが登壇。アスリートのリカレント教育(学び直し)の大切さについて語った。


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■いざ現役を離れることになると…

古田敦也

同プロジェクトは、現役アスリートが持つ不安(セカンドキャリアへの道)を払拭し、引退後の選手からのニーズ(サードキャリアへの道)の実現につながる活動として実施される。具体的には、奨学金としてBBT大学の学費50%を支援。アスリートたちがリカレント教育する機会を促進していく。

古田氏は「野球を終えてから何をするか。25歳とか30歳とかで現役を辞めることになったとき、結婚したばかりだったり、子供が生まれたばかりだったり…何したらいいのかわからない。まずいところに引っかかったり、うまい話に乗ってしまったりする人もいました」と語る。

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■社会人→プロになるも

古田敦也

「昔、セカンドキャリアセミナーを開いたんですけど、選手会って700人くらいいるのに、4人しか集まらなかった(笑)。なんで来なかったのか聞いたら、1軍選手は(セカンドキャリアについて)考えてない。2軍からは、そこに参加すると『野球やめんのか?』って監督やコーチに思われるのが嫌、って言葉がありました」と苦笑い。

自身について問われると「僕は社会人出身。トヨタ自動車で工場勤務してたんで、周りの人よりも知ってた方なんです。社会がどうなのか、工場で働いたらこれくらい給料もらえて…と。金銭感覚も含めて」と明かしつつ、「じゃあ、終わってから何するかっていうのは、じつは全然決まってなくて。終わりそうになった時に『ま、ここまでやったから、野球で食えんじゃないかな』って」と、あまり深くは考えていなかったそう。

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