Adoの王道とサブカルの共存戦略を考察 きゃりーぱみゅぱみゅを超えるか
YOASOBIやきゃりーぱみゅぱみゅをも超える、Adoの経路の未知なる可能性を考察する。
テレビで未だ顔出しをしていない注目のヴォーカリストAdoの、メジャー性とサブカル性を共存させている戦略的な展開を考察する。
■王道とサブカルの共存
映画『ONE PIECE FILM RED』の歌姫・ウタの歌唱パートと主題歌担当として話題となったAdo。一方で、最近いわゆる「陰キャ」人気も獲得し始めている。
その点において、王道とサブカルを同時に強く主張するまだ見ぬ新しいポジションを確立しようとしているようにもみえる。Adoのこれからの新しいプロモーション戦略に着目していこう。
■YOASOBIと紅白歌合戦
Adoと同様に、当初は、テレビでの歌唱を行わなかったボカロ系歌姫といえば、YOASOBIの幾田りらが挙げられるだろう。
YOASOBIはブレイクした年に『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に出場し見事に生歌で曲を披露したことにより、さらなる大ブレイクへと繋げた。米津玄師も以前同番組でサプライズで地上波初生歌唱をし、話題性を獲得。
伝統的番組ゆえに終了がささやかれるなどもしたが、現在も若いアーティストにとって重要な場となっているのが『紅白歌合戦』である。Adoも同様の経過を辿る可能性もあったわけだが、Adoの紅白出場は、今のところ実現していない。