SWASH代表・要友紀子氏が参院選出馬 AV女優ら当事者と連携し対話の重要性語る
20年以上、性風俗従業員らを支援する活動に携わり、国際NGOでも理事を務めている。
■「当事者や関係者に意見を十分聞く」
今国会では、AV新法など性産業で働く人々にまつわる法律が3本成立・修正されたが、要氏はこうした際に「現場の当事者や関係者に意見を十分聞くこと」を政策の第一に掲げた。
また、性被害者のバックグラウンドが差別的な文脈として影響しないように米国やカナダではすでにある「レイプシールド法」の制定も提案している。凶悪犯罪の被害者となった性風俗従業員の氏名非公表化や、性風俗店の防災対策のために風営法の改築改装制限の撤廃・緩和も求めた。
■重要なのは対話
現国会議員の中には性表現やセックスワークの問題について、「流暢にしゃべれる人がいない」と要氏。「現場の立場からどのような言葉を発していくべきなのか、言葉を共有していく」と、対話の重要性について語る。
立憲民主党については、「性行為を伴うAV禁止法制定を検討する」といった一部報道を西村智奈美幹事長が否定する一幕も。当事者に寄り添う活動を続けてきた要氏が立憲から出馬することには、発表当初、違和感を覚えるという声も見られた。
要氏は、「『AV禁止』『性交禁止』のような極端な意見を持っている人は、立憲の中にほとんどいないんじゃないかな。同じ立憲のなかで活動できるようになったら、当事者を招いて意見交換会を開きたい」と述べた。
■AV女優らと連携も
22日公示、7月10日投開票と、短期決戦の参院選。選挙区が全国にまたがる比例区での支持拡大については、SNSやインターネットの力を活かしつつ、「性風俗従事者やAV女優さんなど、これまでSWASHが関わってきた応援団の皆さんと、アイデアを出し合っている」と説明。
選挙期間中は、北海道・すすきのから九州の中洲、沖縄まで、各地の歓楽街をまわり、これまでの活動で連携してきた性風俗店へのポスター掲出なども求めていくという。
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(取材・文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)