「ヤクルト1000で悪夢を見た」ネットの噂を検証 ”意外な原因”が判明して…
一大ブームを巻き起こしたヤクルト1000。飲んだ人からは「悪夢で飛び起きた」という声も…。
“睡眠の質”向上の効果があることで、空前のブームを巻き起こしているヤクルト1000。ぐっすり眠れる人が増える中、ネット上では「ヤクルト1000を飲んで悪夢を見た」という不穏な噂も飛び交っている。
シロタ株と悪夢は関係あるのか。専門家に聞いてみると…。
■空前のブーム
乳酸菌飲料のヤクルト1000は、1mlあたり10億個の乳酸菌 シロタ株が含まれる機能性表示食品。一時的な精神的ストレスがかかる状況下での、ストレス緩和と睡眠の質向上機能があるとされる。
今年4月にマツコ・デラックスがバラエティ番組で「あれ飲んですごく眠りがよくなった」と絶賛して以来、品切れになる店舗が続出するほど大人気になっている。
■ネットでは気になる噂が…
寝つきが悪かった記者が眠れるなど、Sirabee編集部でも「睡眠効果」は検証済み。ただ、ネット上では「ヤクルト1000を飲んで、いつも見る悪夢がさらにクリアになった」「自室に青い車が猛スピードで突っ込んでくる夢見た」「悪夢で夜中に飛び起きた」など、悪夢を見たという声が見受けられる。
一方で、「買って飲んでるけど悪夢見ないな…」「1ヶ月くらい飲んだけど全然夢見ない」「むしろスッキリ起きた後の現実が悪夢や」といった声もあがっている。ヤクルト1000を飲んだ人全員が悪い夢を見るわけではないのだ。
ちなみに、記者も6日ほど飲んだが、悪夢は一度も見ていない。
■ぐっすり眠れる仕組み
そもそも悪夢を見るのは、きちんと眠りについているということだ。自律神経にアプローチする治療法で頭痛患者を救ってきた実績のある頭痛セラピー協会の日比大介さんは、ヤクルト1000の効果をこう分析する。
「自律神経がポイントになります。自律神経は緊張すると顔が赤くなったり、心臓がドキドキし、リラックスすると睡眠が深くなったり、呼吸がゆったりして新陳代謝がよくなり、胃腸の働きもよくなります。じつは、脳と腸の関係は深く、腸の中の神経を緩ませることで脳が休まり、睡眠が深くなるんです。自律神経は、交感神経と副交感神経の2つに分かれていて、緊張状態のときに働く交感神経が優位に動くと眠りにくくなります。ヤクルト1000を飲むと、乳酸菌の一種であるシロタ株が腸の中の交感神経を制御することで緊張状態が緩み、ストレスを感じるときでも落ち着いて眠れるのではないでしょうか」(日比さん)。
■悪夢を見る原因は…
前出の日比さんは、悪夢を見る原因についてこう推察する。
「もともと、現代人は何かに追われて生きているため、悪夢を見る人が多いんです。例えば、会社で嫌なことがあると仕事に追われる夢を見ますし、受験勉強で焦っていると不合格になる夢を見たりします。普段の生活で何かに追われていて、夜眠れなかった人がヤクルト1000でぐっすり眠れたことで悪夢を見てしまったのでしょう。寝る前は仕事や勉強などの考え事をしたり、You Tubeで刺激的な動画を見るのは避けたほうがいいです」(前出・日比さん)。
つまり、シロタ株と悪夢は関係ないということ。余談だが、記者も以前働いていた会社がハードだったため、寝る直前も仕事のことを考えていたら、大きな失敗をして上司に怒られるという世にも恐ろしい夢を見てしまったことがある…。
布団に入ったら余計なことは何も考えず、目を閉じたほうがいいのかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人 取材協力/頭痛セラピー協会代表・日比大介さん)