15歳娘に性的暴行し殺害した養父 死刑判決下るも親族の苦悩は晴れず…
犯行後、被告は警察に自首していたが、裁判でそれが斟酌されることはなかった。
子供を育てているなかで誰かと恋愛し、再婚を考える場合に悩むのが「この人は私の子供も大切にしてくれるだろうか」という点だ。 わずかでも疑問を感じるときは、決断を急がないほうがいいのだろう。
アメリカ・ノースカロライナ州で起きた悲劇的な事件の話題を、『WSOC-TV』やイギリスの『Mail Online』などが報じている。
■拷問のような犯行が22時間も
事件は2019年8月、ノースカロライナ州ユニオン郡のモンローという町の民家で起きた。
父親のジョシュア・リー・バージェス(35)被告が、当時15歳だった娘のザリアさんを強姦し、口封じのためナイフで喉を切り裂いて殺害。拷問のような心身への虐待と強姦は、22時間にも及んだという。
■週末のみ養父の元へ
ジョシュア被告にとって、ザリアさんは再婚相手の連れ子で養子縁組も済ませていた。メディアが公開した過去の写真からは、幼い頃のザリアさんが被告を慕っていた様子などが伝わってくる。
しかし夫婦は別居となり、ザリアさんは母親に引き取られて週末のみ被告の家へ。父と娘だけで過ごすようになったなか、事件は起きていた。
■自首による減刑なし
第一級殺人、強姦、未成年者の性的搾取ほかの容疑で起訴されていたジョシュア被告の裁判が、このほどユニオン郡裁判所で開かれた。
被告は犯行後、地元の保安官事務所に出向いて自首していたが、それが斟酌されることはなく、判事は被告に死刑を宣告。致死薬注射のペントバルビタールを使用し、判決後15日から6ヶ月の間に執行となる予定だ。
■遺族の気持ちは晴れず
3週間にわたった裁判はついに閉廷したが、検事当局によれば親族の誰もが動揺しているとのこと。最愛の娘を亡くし、夫の死刑が決まったザリアさんの母親の落ち込みようが特にひどいという。
1つの家族から殺人犯と犠牲者の両方が出た事件では、裁判がどんな形で結審しても傍聴席の遺族の表情に笑顔が戻ることはない。苦悩の日々が一生にわたり続くことも少なくないという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)