離陸直前の機内で兄弟の片方がパンツ下げ逮捕 搭乗前に大量飲酒しけんかに発展
大量飲酒はフライトにおける迷惑行為、そして身体的トラブルの一大要因だ。
空の旅においては、迷惑行為を働いたり、周囲の乗客や客室乗務員と悶着になる者がいる。多くが離陸前から大量にお酒を飲んでいるとも報じられているが、このたびイギリスの空港で起きた逮捕劇も、その典型例だったようだ。『MyLondon』『The Sun』などが伝えている。
■ギリシャに向かう旅客機で
イリギス・ロンドンのスタンステッド空港で先月上旬、ギリシャのクレタ島にあるイラクリオン新国際空港に向かうため、Jet2.com(ジェットツー・コム)機が離陸を待っていた。
その機内で兄弟2名が激しいけんかを繰り広げ、逮捕されたことがこのほど明らかに。Jet2.comは、ウェストヨークシャー州のリーズに本社を置く、イギリスの格安航空会社のひとつだ。
■4時間近い遅延が発生
やがて兄弟の片方が突然ズボンを降ろし、パンツを下げ相手に向かって排尿。通報を受けて機内に乗り込んだ空港警察の職員により、ふたりはそろって逮捕された。
互いに罵詈雑言を放つ兄弟について、周囲の乗客は「非常に酒臭く、搭乗前から大量に飲酒していたと思う」と証言。事件の調査および機内の清掃などで、フライトには3時間45分の遅れが発生したという。
■罰金刑にブラックリストも
逮捕されたのは、シドカップ出身のアルフィーおよびケネス・スプリングソープの2名。ともに同エアラインのブラックリストに登録され、計5万英ポンド(日本円にして約816万円)の罰金を支払うよう命じられた。
警察官に抱き抱えられながら降機した兄弟は、どちらも足元がふらふらで、搭乗前にウォッカをボトル1本半飲んだと供述したという。
■空の旅で大量飲酒は危険
飛行中の機内は気圧が低く酸素濃度が薄いため、末梢血管が拡張してアルコールの回りが早く、かつアルコール分解速度が遅い。
大量飲酒は、フライトにおける迷惑行為や身体的トラブルの一大要因であり、近年は機内でアルコールを提供しない、あるいは有料とする航空会社が急増。その分、搭乗前に空港内のバーなどで深酒する乗客が少なくないことが、頭の痛い問題だという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)