カタール王族に嫁いだ美人妻が不審死 娘から父への性的虐待の訴えにも注目集まる
元妻は娘たちの親権をめぐり、王族の夫と10年以上も勝ち目のない裁判に苦しんでいた。
カタールの王族に見初められ、2004年に3番目の妻として迎えられたアメリカ国籍の女性が、このほど自宅で遺体となって発見された。
王族の夫との間に抱えていた1つの問題が浮き彫りになり、不審な死との因果関係にも注目が集まっていることを、『The Sun』『 SKY NEWS』など世界のメディアが報じている。
■夫はサーニー家の王族
元妻カシア・ガラニオさん(享年45)の突然の不審死が話題となっているのは、カタールの王族のひとりであるアブデルアジズ・ビン・ハリファ・アール=サーニー氏(73)だ。
父親は1972年から1995年までカタールの首長を務めたハリーファ・ビン・ハマド・アール=サーニー氏。現首長であるタミーム・ビン・ハマド・アール=サーニー氏(41)の叔父にあたる。
■自宅のベッドで不審死
元夫婦の出会いは、アブデルアジズ氏がクーデターの疑いで1992年にフランスに亡命し、パリで暮らすようになった時のこと。27歳だったカシアさんがアブデルアジズ氏に見初められ、2004年には3番目の妻として迎えられていた。
ポーランド人の血を引く美女として評判だったカシアさんは、スペインのリゾート地であるマルベーリャの自宅のベッドで、5月29日に遺体となって発見された。
パリの家庭裁判所で起こしていたわが子の親権をめぐる裁判について、「棄却」という悪い知らせが飛び込んだ直後のことだった。
■勝ち目のない裁判に苦しむ
アブデルアジズ氏とカシアさんは3人の娘をなしたが、長女が父親から性的虐待を受けていると訴えたことで、夫婦は破局。同氏は疑惑を否定し、カシアさんにマルベーリャの豪邸を与えるも娘たちは手放さず、今なおパリ8区・モンテーニュ通り沿いの豪華な家で一緒に暮らしている。
カシアさんは娘たちの親権をめぐり、10年以上も勝ち目のない裁判に苦しんだ結果、近年はうつ病を発症し、アルコールと薬物に依存していたとも報じられている。
■三女がパリ市警に相談
遺体発見のきっかけは、パリに暮らす10代の三女が、パリ市警に「スペインに暮らすママと何日間もまったく連絡が取れない。様子を見に行ってほしい」と相談したことだった。
死因の特定はまだなされていないが、現時点では薬物過剰摂取の疑いが高いとみられ、『ル・パリジャン』紙は遺体に暴力を受けた跡はないようだと伝えている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)