「せざる負えない」「せざるを得ない」はどっち? 若い世代では2割が…
よく使う言葉でも意外と「漢字をイメージしづらい」人も…?
同音異義語が多いため、違う意味で似た言葉を重ね合わせる「ダジャレ」なども発達した日本語。耳で聞いただけでは正確な表記を覚えられない言葉もあるかもしれない。普段使うより少しだけ難しい言葉の場合は、なおさらだろう。
画像をもっと見る
■2割弱が「せざる負えない」
Sirabee編集部は、「しないわけにはいかない」という意味の言葉の表記について、その実態を調べてみた。全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、「せざるを得ない」と答えた割合は84.9%。しかし、「せざる負えない」が正しいと答えた人は15.1%にのぼった。
この言葉は「せざる」「を」「得ない」に分解されるため、正しいのはもちろん「せざるを得ない」のほう。「やむを得ない」も同様だ。しかし、耳で聞いても違いがわかりづらいためか、間違って覚えている人も一定程度は存在するようだ。
■若い世代は間違えがち?
今回の調査結果を年代別で分析してみると、最も割合が高かった世代は30代で18.2%。10〜20代が17.1%で続く。50代までは1割台で推移しているが、60代では2.4%と激減。高齢層では正しく覚えている人が多いことがわかる。
■漢字があることが歯止めか
「やむを得ない」「せざるを得ない」と漢字で表記すると「負えない」ではないことがわかりやすいが、「せざるをえない」という表記だと少しわかりにくくなる。
30代以下の世代で2割に迫っていることから、今後さらに誤解する人が増えていくかもしれない。
・合わせて読みたい→ゲームを「eスポーツ」と呼ぶことに疑問? 30代を境に意識差がクッキリ
(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)