テキサス州小学校銃乱射事件でさらなる悲劇 犠牲になった女性教師の夫も心臓発作死
この事件の容疑者には、過去にいじめを受けた経験が。最近は暴力的なゲームに依存していたという。
アメリカ・テキサス州の小学校で24日に起きた銃乱射事件。大切な家族の命を突然奪われ、すべての遺族がひどく打ちひしがれているが、ある家庭からさらなる悲劇が伝えられた。
■犠牲になった女性教師の夫が…
このたびテキサス州ユバルディのロブ小学校(Robb Elementary School)で18歳の男が銃乱射事件を起こし、児童19人と教師2人の合わせて21人が死亡した。
犠牲となった女性教師イルマ・ガルシアさんの夫であるジョー・ガルシアさんが、悲しみのあまり事件の2時間ほど後に心臓発作を起こし、死亡していたことを『NEW YORK POST』『Washington Post』などが報じている。
■心配して自宅に集まった親族
児童の命を必死で守ろうとして射殺されたイルマさんは48歳。4人の子を育てる母親でもあった。事件の連絡を受け、強いショックを受けたジョーさんはロブ小学校に駆け付け、心配した親族がガルシア家に集まってきた。
妻のイルマさんは病院に運ばれ、校門前に設置された献花台に花を手向け、自宅にいったん戻ったところでジョーさんは突然倒れたという。
■妻を襲った悲劇の2時間後に…
「最愛の妻で子供たちの良き母親、そして人生の最も大切なパートナーが突然逝ってしまった」と深く嘆いていたジョーさん。親族の誰もが心臓発作を疑い、救急車の到着を待つことなく心肺蘇生法を続けたが、帰らぬ人となってしまった。
クリスチャンさん(23)、ホセさん(19)、リリアナさん(15)、アリサンドラさん(12)の4人の子供たちは、両親を立て続けに亡くし、言葉にならない悲しみに打ちひしがれているという。
■いじめ、高校中退、そしてゲーム依存
事件現場で警察官に射殺された18歳の容疑者の男は、犯行の15分ほど前にSNSに「祖母を撃った」「小学校を銃撃する」といった不穏なメッセージを投稿。事実、66歳の祖母も顔面を撃たれて死亡していた。
世間への恨みの背景として、発声の障害で過去にいじめを受けた経験や高校の中退、そして暴力的なゲームへの依存に注目が集まっている模様だ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)