南インドで新たなウイルス性感染症「トマト熱」患者が急増 警戒強まる
南インドのケララ州で、子供にだけ感染する「トマト熱」が急増。各州は警戒を強化し、感染を抑えるよう努めている。
■トマト熱への対処法は?
トマト熱に感染しないようにするためは、良好な衛生状態を維持し、すぐに医療専門家に相談して必要な治療を受ける必要がある。
カルナータカ州の保健大臣であるスダカール氏は、「一部の症状は新型コロナウイルス感染症に類似しているが、トマト熱はコロナとは関係ない」「症状は他の種類のウイルス感染症でも見られるため心配する必要はなく、ケララ州固有のものである」と述べた。
さらに当局は、これ以上の増加を阻止するために、警戒を怠らないように努めることを報告している。
■インドは危険な国なのか?
まだまだ多くのウイルス性感染病が多いインド。しかし現在のデリーやムンバイなどの大都市部では、近代化が進むにつれて衛生面の管理が十分になされ、医療技術も世界に通用するレベルになってきている。
それでも広大な国土に膨大な人口を抱えており、小さな農村部などの田舎では、まだまだ医療技術が追いついていないのが現状だ。また衛生面やライフスタイルなど、新たな情報を得ることが難しい田舎の人々は、昔ながらの生活を続けるなど、現在社会からかけ離れた暮らしをしている。
「トマト熱」は危険度が低く、通常のウイルス性感染症と症状も変わらないため、パニックになることはない。だが長く続く新型コロナウイルス感染症の不安を抱える国民にとって、1日も早い収束が願われる。
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(取材・文/Sirabee 編集部・NaganoYae)