激怒した父親が18歳娘を殺害 「結婚は自分の好きな人とする」と抵抗され

容疑者は警察が搬出するまで、わが子の遺体のそばから離れなかった。

2022/05/16 19:00

ナイフ

子供の結婚相手は父親である自分が決める、それしか頭になかったインドの男が娘を殺害し、逮捕された。その考えに娘が逆らったことが原因だと『Daily Pioneer』『India Today』などが報じている。


関連記事:父親が彼氏を守ろうとした娘を誤って刺殺 愛する存在を奪われ嫉妬に駆られたか

■娘の喉を刃物で切り裂く

インド・ウッタルプラデーシュ州のラーエ・バレリ市で6日、自営業を営む父親が18歳の実の娘に激怒し、刃物で殺害するという事件を起こした。

娘は喉をいっきに切り裂かれており、その残虐さにもかかわらず、父親は「親の許しを得ず、勝手に男と交際していた娘のほうが悪い」と張しているという。

関連記事:父親が彼氏を守ろうとした娘を誤って刺殺 愛する存在を奪われ嫉妬に駆られたか

■雑貨店にやって来る青年と…

事件を起こしたビジャイ・クマール容疑者は、同市のグルバクシュガンジという村で雑貨店を経営し、娘のジョティさんもよく店を手伝っていた。

そんな中、最近になってダーメンドラさんという青年がたびたび来店するようになり、ジョティさんと親しげに会話して帰っていく。ふたりが恋愛関係にあることは明白だったという。

関連記事:身体障害持つ父親が14歳娘に迫るも拒否され… 殺害後の遺体に性的暴行

■結婚観の相違で口論が激化

ビジャイ容疑者はジョティさんに「親の勧める相手と結婚しろ。勝手な男女交際は許さない」と説教し、一方のジョティさんは「恋愛は自由。好きになった男性と結婚したい」などと抵抗した。

口論は激化し、怒りを抑えられなくなった容疑者はその後、排泄中のジョティさんを刃物で急襲して命を奪った。


関連記事:身体障害持つ父親が14歳娘に迫るも拒否され… 殺害後の遺体に性的暴行

■しかし娘の遺体から離れず…

「娘が結婚について親に抵抗するなど許されない」と名誉殺人を主張するクマール容疑者だが、通報から警察の到着、遺体の搬出まで、娘の遺体のそばにずっと座り続けていたという。

娘は親や親族が持ってくる縁談に従うべきだと考える親世代と、自由な恋愛と結婚を望む若者。インドでは、その埋めがたいジェネレーションギャップゆえに悲劇的な事件が起きることが度々ある。

・合わせて読みたい→父親が彼氏を守ろうとした娘を誤って刺殺 愛する存在を奪われ嫉妬に駆られたか

(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

【Amazonセール情報】ココからチェック!