「夫を殺す方法」を書き逮捕された女性小説家 殺害した事実について口を滑らせる
入念な準備と計画で夫を殺害するも、うっかりミスで…。小説よりも奇妙な小説家の波乱に満ちた裁判が話題に。
アメリカ・オレゴン州に住む恋愛小説家のナンシー・クランプトン・ブロフィは、自身が書いた作品よりも複雑な状況に直面している。『Independent』『Dailymail』などの海外メディアが報じた。
■「夫を殺す方法」を寄稿
ナンシーは2011年、作家のブログに「夫を殺害する方法」というタイトルのエッセイをゲストとして投稿。作品の中で「一人のサスペンス作家として、私は殺人について考えることに多くの時間を費やしています」とつづった。
それから7年後の2018年、ナンシーは夫の殺人容疑で起訴されることとなった。
■夫の死後に逮捕
2018年6月2日、ナンシーの夫のダン・ブロフィーは、勤めていた料理学校の教室で、胸を撃たれた状態で死亡しているところを生徒たちによって発見された。
ナンシーはこの出来事に大きなショックを受け、夫の死の翌日に「私は今起こった出来事を理解するのに苦労しています」とFacebookに書き込んでいる。しかし、この事件から3ヶ月後に逮捕され、2022年現在、ポートランドで開かれた裁判にかけられている。
■殺害はかなり計画的?
まるで未来を暗示するようなエッセイと殺人の関連性については、明らかになっていない。しかし検察は、ナンシーが夫の生命保険を受け取るために殺害を計画したと主張している。
さらに検察官は、ナンシーが夫が亡くなる前に銃器ショーで9ミリのピストルを購入していたこと、オークションサイトのeBayでピストルのスライドと銃身を交換したことも明らかにした。
一方で被告側弁護士は、これらを購入したのはあくまでも執筆のための研究の一環だったと主張している。
■同房にうっかり口を滑らせ…
ナンシーの裁判は数週間で終了する予定だったが、ここへきて新たな展開を迎えている。同じ監房の仲間との会話の中で、夫の銃撃に関与していたことをうっかり告白し、それが裁判で証言として使われたのだ。
このニュースにSNS上では、「周到な準備とおそまつな秘密漏洩」「すごく賢い人なんだろうけど…」「秘密に耐えきれなかったんだろう」などのコメントが相次いでいる。
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(取材・文/Sirabee 編集部・びやじま)