今年は全国的に雨の季節が早くやってくる? 「線状降水帯の予想」が開始
地域によっては、5月半ばごろには梅雨入りする予想も。予定を立てる際には大雨情報のチェックを忘れずに。
(5月4日の那覇市の空/撮影:松澤まゆ)
5月4日、沖縄で梅雨入りの発表がありました。平年より6日早く、いつもより少し早く雨の季節が到来です。今年は沖縄以外も、雨の季節が早くやってくるかもしれません。気象予報士の千種ゆり子が解説します。
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■全国的に雨の多い5~6月に
気象庁の発表する長期予報のデータをみると、5月・6月の降水量は全国的に平年より多い予想で、梅雨を前に5月から雨の量が多くなりそうです。
■5月半ばごろには梅雨入りする地域も?
単に雨が多いだけでなく、ひょっとすると早々に梅雨入りしてしまう地域もあるかもしれません。
九州~本州の梅雨入りは、平年ですと5月末~6月上旬なのですが、去年は九州・中国・四国で記録的に早い梅雨入り(5月中旬)となりました。
今年もそれに迫るほど早い梅雨入りになる可能性も出てきています。特に鹿児島では来週以降、雨マークが目立ちます。
■来月から「線状降水帯」の予想
そこで知っておきたいのが、新たに気象庁が「線状降水帯の予想」を始めるということです。これまで気象庁が発表していたのは「線状降水帯が発生している」という「現在の状況」だけでした。
しかしこれからは、数時間~半日先までの予測を発表します。具体的には、気象庁が臨時で「○○地方では、線状降水帯が発生する可能性があります」という主旨の文字情報を発表します。
普通のお天気マーク・最高気温などとは別に発表される情報のため、テレビ・ラジオのニュースを中心に、ニュースアプリのプッシュ通知などで伝えられることになると思います。もちろん、気象庁ホームページにも載ります。
半日前にならないと出ないので、「気づかなかった…!」ということにならないように、大雨が予想されるときにはアンテナを張っておく必要があります。今一度、大雨情報の入手方法について確認しておきましょう。
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(文/Sirabee 編集部・千種ゆり子)