佐賀県の道路標識、完全に「初見殺し」だった 予想外すぎる読み方に衝撃走る…
佐賀県某所で、とある標識に遭遇。あまりに予想外すぎる「読み方」に思わず二度見してしまう…。
■「単なる森」じゃなかった…!
いや、そうやって読むのかと思った看板 pic.twitter.com/PDapwHm7sN
— E.K (@ciae86) April 1, 2022
どんどんどんの森は佐賀県の中心部に位置する都市緑地で、その面積は東京ドーム2個分以上の9.7ヘクタール。
名前の通り、市民の触れ合いの場となる緑地・公園のほか、佐賀市立図書館や佐賀県立の女性センター・生涯学習センターを初め、佐賀新聞、朝日新聞、地元のケーブルテレビや、IT系の誘致企業を入れるビルも整備されているのだ。
どんどんどんの森開発の経緯について、佐賀市の担当者は「こちらの土地は元々『大和紡績』という紡績工場があった場所になりますが、昭和61年(1986年)に工場が閉鎖となり、その跡地を佐賀県と佐賀市で共同購入することとなりました」と振り返る。
JR佐賀駅から徒歩10分弱という好立地に注目し、購入後は県と市が一体となって「情報」「交流」「人づくり」の3つをコンセプトとして整備に着手。市内の中心部における大きな開発事業であったため、当時はかなりの注目を集めていたそうだ。
続いて、気になる名称、および呼び名について尋ねてみると…。
■「どんどんどん」に至った経緯に納得
担当者は「どんどんどんの森」という一度聞いたら忘れられない名称について、「この場所は市民・県民の憩いの場所として、多くの方々に親しんで頂きたいと考え、愛称の募集を行ないました」と説明する。
その際「どんどん人が集まる広場」という意味を込めた「どんどん広場」なる名称が最終候補に残り、専門家を交えた選定委員会からは「佐賀らしい名前にするべきということで『どん』を3つ重ねてはどうか」という意見が出たというのだ。
これは佐賀県独特の言い回しで、例えば「雨がザーザー降る」といった表現も、佐賀弁では「雨がザーザーザーで降る」となるそうだから興味深い。
そうした事情に加えて「この場所が緑あふれる森になってほしい」という意見もあり、めでたく「どんどんどんの森」という愛称が決定したのだ。
■「どん3」表記は正式なものなのか?
なお、初見では絶対読めないであろう標識については、「『どんどんどん』とそのまま表記してしまうと長く間延びした印象を受ける」という意見を踏まえ、「どんを3回重ねる」という意味を込めた「どん3」表記を採用したという。
佐賀市民もこちらの標識の影響を受けたのか定かではないが、正式な「どんどんどんの森」と呼ぶ人もいれば「どんスリーの森」「どんスリー」といった呼び名で親しんでいる人もいるというから微笑ましい。
「どん3」と表記された標識は複数あるそうなので、同市を訪れた際にはぜひ一度チェックしてみてもらいたい。
【施設詳細】
「どんどんどんの森」
佐賀県佐賀市天神3丁目2
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)