てんやの新メニュー「初夏天丼」食べてみた かつおの天ぷらより”衝撃的なもの”
天丼てんや初のかつおの天ぷらが乗った「初夏天丼」が登場。食べてみると、衝撃が走って…。
25日、人気チェーン店の天丼てんやから新メニュー「初夏天丼」が爆誕。てんや初となるかつおのたたきの天ぷらは発売前から注目されていた。
だが、食べてみると、それよりも衝撃的な「あるもの」が丼に乗っていて…。
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■長いてんやの歴史でも初
てんやは1989年にオープンして以来、全国に店舗を構える人気チェーン店。そんな歴史のあるてんやでも初めてのメニューが登場した。
25日から発売された「初夏天丼」だ。あさりと生姜のかき揚げや魚のめごちの天ぷら、新芽生姜、紀州南高梅の天ぷらなど一風変わった旬の食材がそろっているが、この丼の目玉はなんといってもかつおのたたきの天ぷら。
通常、ポン酢につけて食べるかつおの天ぷらを熱々の油で揚げているのだ。値段は税込み890円。
■発売前から期待
てんや史上初の試みということもあって、発売前から期待していた人も多いことだろう。ほかでもない記者もその1人だ。
新メニューが登場した日のお昼すぎ、早速都内のてんやに足を運んだ。くしくも、この日は最高気温が30度近くでまさに「初夏天丼日和」。
頼む際は、恒例のウラ注文法「タレ多め」と「よく揚げ」でオーダー。「タレ多め」でてんや独特のやや甘めのタレをたっぷりかけてもらい味にパンチを、「よく揚げ」で通常よりも長めに天ぷらを揚げてもらうことでクリスピーさをアップさせる。こうして極上の一杯を食べることができるのである。
■ボリューム満点の天ぷら
待つこと数分、注文の品が運ばれてきた。目を引いたのが、丼からはみ出した巨大な天ぷらだ。なんだこれ…。
そのボリューム感に衝撃を受けた。だが、色的にかつおの天ぷらではない。ひとまず、謎の品は後回しにして、かつおのたたき天ぷらを食べる。
てんやで、というより人生初のかつおの天ぷらだ。…うまい。肉厚のかつおは下味がついているのか、独特のコクがあり、てんやのタレともよく合う。
食感としては、魚というよりかしわ天に近い感じがした。かつおが天ぷらとしてもイケることに驚く。
かつおを頬張りつつ、生姜の天ぷらも食す。こちらはピリッとしていて、かつおとの相性は抜群だ。よく考えたら、かつおのたたきの薬味には生姜が添えられているから、形が変わってもこのコンビは健在なのだろう。
箸休めに、梅の天ぷら。揚げた梅干しを食べるのも初めてかもしれない。さくさくの衣を噛むと、口の中に酸味が広がる。思ったより酸っぱかったが、ご飯が進み、口の中が一度リフレッシュされていい。
■かき揚げが絶品
最後に、気になっていたどでかい天ぷらに箸を伸ばす。…正体はストレートにあさり入りのビッグなかき揚げだった。他の食材がユニークだったせいでこれは逆に盲点、いや安定の味だ。
箸で持って改めて感じるその重量感に圧倒されつつも、口に運ぶ。中にはあさりがたっぷり入っていて、生姜の辛味がアクセントになる。かなり大きいが、三つ葉も入っていて、後味はどこか爽やかで箸が止まらない。
実は、記者はかき揚げに対して少々苦手意識があった。おいしいのだが、途中で飽きてしまうのだ。だが、このかき揚げは違った。最後まで夢中で食べることができた。それはこの食感、香り重視のフレッシュなタネをまとめて揚げているからであろう。
かつおのたたきの天ぷらにも驚いたが、個人的にはあさりと生姜のかき揚げのウマさとボリュームに衝撃を受けた。この丼が食べられるのは、6月15日まで。メニュー名どおり初夏限定なのが惜しい…。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)