15歳で「早期閉経」と告げられ… 更年期障害に苦しむ30歳女性の告白が話題に
低用量ピルには副作用の不安もあるとして、現在は女性ホルモン補充療法を受けているという。
思春期の女の子たちに訪れる「初潮」。そこから50歳前後まで、月経は何十年と続く。しかし、なかには月経が来ない、あるいは予想外に早い閉経を迎えてしまうケースも…。
あるイギリス人女性の話題を『Metro』『Mirror』などが伝えている。
■個人差がある月経だが…
月経は、女の子が思春期を迎え、さらに脳内の視床下部からGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌されることで起きる。初潮の年齢、月経の状況、そして閉経の年齢まで個人差が大きいことも特徴だ。
イギリス・ノッティンガムで言語聴覚士として働くアビ・レーンさんという30歳の女性が、自分の体に起きた異変、わが子を生み育てる夢が破れた絶望感、早発閉経と診断されたショックなどをメディアに告白し、波紋が広がっている。
■15歳でいよいよ異変に気づく
アビさんは、そもそも出血らしきものを見た記憶すらないという。「体が未熟だと月経は不安定」「16歳か17歳になれば来る」と友人に励まされ、放置していた。
ところが15歳になると気分のむらがひどくなり、ほてりや突然の発汗症状が出てきたため、いよいよ何かがおかしいと感じて婦人科を受診した。
■病歴も家族歴もなく…
女性ホルモン値の検査を受けてみたところ、基準値から大きく外れており、アビさんは閉経後の女性と同じ状態だった。さらに卵巣が1つしかなく、エストロゲンの分泌量もきわめて少ないことがわかった。
若い女性の無月経や閉経は、脳下垂体の病気、卵巣機能に影響を与えるがんの治療、あるいは遺伝による染色体の異常が原因になることがほとんど。母親も妹も月経は順調で、早発閉経の家族歴はないと話すと「極めて珍しい例」と言われたという。
■決して少なくない早期閉経
アビさんは、最初は低用量ピルの服用を勧められた。だが副作用のリスクを考慮し、最終的には女性ホルモン補充療法(HRT)を選択。薬を毎日服用することで、更年期障害の症状はわずかながら抑えられているそうだ。
なお、イギリスの国民保健サービス(NHS)によると、同国では毎年13万人もの女性が早発閉経に至っているとのこと。その10%となる1万3,000人は30歳前に、さらに1%にあたる1,300人は20歳前にそう診断されているという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)