息子の16歳誕生日にコンドームを贈った母親 「そろそろかなと思って」に賛否両論
子供は恥ずかしがるかもしれないが、早いうちから正しい知識を持たせることは大切だ。
親ならば、いずれ悩むであろう子供への「性」の教育。親はどこまで教えておくべきか、学校ではどの程度教えてくれるのだろうと疑問に思いつつ、何かあってからでは遅いという不安も…。
このたび、ある母親が息子の誕生日に贈った物が、世間に賛否両論を巻き起こしていることを、イギリスの『Mirror』や『The Sun』が報じている。
■誕生日にコンドームを
「jadamson98」のアカウント名でこのたびTikTokに動画を投稿したのは、イギリス・サウサンプトンに住むジャニーン・アダムソンさん(33)。息子が16歳の誕生日を迎えるにあたり、「男の子にとって、大切なあるものを用意した」という。
動画に映っているのは、コンドーム3箱とローション2種類、そしてウェットティッシュだった。
■安全を第一に
イギリスは、自分で性行為への同意を判断できるとみなされる年齢、いわゆる性交同意年齢が16歳に設定されている。ジャニーンさん自身も17歳で息子を出産していた。
そのため「息子もいよいよ16歳に。そのうち初めての性行為を経験するのでは」「そのときには必ず安全を第一に考え、女の子の体を大事にしてあげてほしい」とジャニーンさんは話している。
■世間から賛否両論
その動画に対する子育て世代の人たちの意見は割れ、コメント欄は炎上した。「これは立派な性教育。非難する人の気持ちが理解できない」「後悔するより、安全な性行為が大切」と、まずはジャニーンさんを擁護する意見がある。
一方で、「親からそんなの渡されたら、恥ずかしくて死にそう」「わざわざ投稿して、息子に恥をかかせる必要ない」と批判する声も。また、「今どきの10代は、当然それくらいのことは考えている。非難する親は何かを恐れているのでは?」といったコメントもあがった。
■近年は性教育に変化
ひと昔前までは「学校で教わるもの」だった性教育。しかし今では書店でもかわいらしいイラスト付きの本が売っていたり、分かりやすい動画を見たりと、「性は親子で一緒に考えるもの」に変化している。
また、日本の性的同意年齢はなんと13歳。小児をターゲットにした性犯罪も多発しているなか、まだ幼さの残る13歳に性的行為に同意する能力が完全に備わっているとは限らない。
コメントでもあったように、年頃になった子供たちに対し、親は恐れることなく正しい知識を持たせることが大切だろう。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)